Kindle Unlimitedで読んだ本。
西村京太郎といえば、鉄道。
子供のころから鉄道が好きな私なのだが、西村京太郎とは全くこれまで縁がない。
そんな私だが戸津川警部くらいは知っている。しかしながらどうしても渡瀬恒彦のイメージがある。テレビ、映像の力は大きい。
2歳半の時に放置された子供。そして孤児院で育ち、カメラマンとなる。そんな青年である永井俊が記憶を取り戻す旅に出る。その旅を仕掛けた人物はテレビプロデューサーの大竹氏であった。
なんとなく途中から、犯人ではないかという気がしていたが、大きな盛り上がりも殺人シーンもなく、淡々と進んでいく。
途中で近鉄電車、吉野の桜などなじみのある所の描写はあるものの、盛り上がりに欠ける。
テンポは悪くないが、物足りない感じ。十津川警部が活躍するシーンもあまりない。
この作品だけで西村京太郎という作家を評価してはいけないと思うので、また次に何かを読んでみたい。