入門ビジネスコーチング 本間正人

ずいぶんと古い本になるが、買ったのは割と最近の方になる。しかし積ん読状態で長らく読んでいなかった。読みだすとそれほど難しい本でもないのですんなりと読めた。
コーチングというものをきちんと学んでという人には不向きな本かもしれないが、私のような素人にはちょうどいいくらいの内容だった。

入門ビジネス・コーチング―「一方通行」指導から「双方向」コミュニケーションヘ

自分のメモ用に簡単にまとめたいと思う。

コーチングとは漢字3文字で表すと、信・認・任

信
・部下を信頼する
・部下の信頼を得る
認
・3つ褒めて1つ改善提案する
・1つに絞って改善提案する
任
・任さないと育たない
・任せて任さず

コーチング5原則
1.人間尊重の原則
2.相互信頼の原則
3.個別開花の原則
4.目標協力の原則
5.評価感謝の原則

3つの幻想
・厳格指導の幻想
・上司万能の幻想
・万人均一の幻想

コーチングの概念整理
vsカウンセリング
共通点は
聴く力が大切。質問により相手から答えを引き出す。
相違点は
カウンセリングは「過去に向かってWhy」
コーチングは「未来に向かってHow」

vsコンサルティング
共通点
相手に情報提供し、行動指針を示す
相違点
コンサルティング　「専門分野に限定」
コーチング　「普遍的な技能」

vsアドバイジング
共通点
相手に客観的な助言をする
相違点
アドバイジング　「〜すべき(should)」
コーチング　「一緒に(Let's)」

vsティーチング
共通点
指導によって能力を高める
相違点
ティーチング　「画一的指導」
コーチング　「個別指導」

vsメンタリング
共通点
個別指導によって問題解決・状況対応能力を高める
相違点
メンタリング　メンター＝師匠　「同じ会社・職業での個人的経験をもとに指導」
コーチング　「対象は多様で個人的敬虔のない分野でも可能」

vsマネージング
共通点
資源を活用して目標を達成する
相違点
マネージング　「現在の能力で目標を達成はかる」
コーチング　「目標達成を目指しつつ、部下の能力向上を図る」

コーチングの基本
GROWモデル
GOAL 目標の明確化　　抽象的な大目標から具体的な中小目標へ
REALITY 　現実把握 　　本当の目的は何か？
RESOURCE 資源の発見　　　目標達成のために使える物。人、モノ、金、情報、時間
OPTION 選択肢の創造　　無限の可能性を追求　ベストの選択肢を選ぶ
WILL 目標達成の意思　やる気の確認　計画の策定

※「戦略」の二つの意味
　　・具体化すること　層理　物事を抽象的なレベルから具体的なレベルにブレイクダウンすること
　　・無限の可能性の中から目標達成のためのベストの方法を選ぶこと⇔短絡的、ワンパターン化　「いつものやり方」

※ベビーステップ
　具体的で達成可能な通過目標をきめ細かく設定する
　這えば立て立てば歩めの親心

※ほめ活かし、ほめ育て
　「ほめ殺し」ではいけない
　・事実をほめる
　・タイミングよくほめる
　・心を込めてほめる