悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

復興するには金が要る

毎日新聞の社説に個人消費を促すようなことが書かれていたが、こういう事態になってますます個人消費は下がる一方だと思う。
確かに地震の影響のない西日本が経済を引っ張る必要はあるかもしれない。しかしその一方で、子ども手当の棚上げ、増税など消費ムードに水をさすことばかりを続けている現政権。子ども手当は散々叩かれた政策なのでそれを止めるというのはいいが、その理由が「震災でお金が沢山いるから、財源ないからやめますわ」的なことでは個人消費にも影響が出るだろうな。でもって一斉に自粛ムード。テレビもCMは相変わらず不調だし。こういうモノを見続けている人がなにか消費しようとは思わないだろう。節約、辛抱という言葉がみんなの合言葉になって、日本全体のエネルギーが一気にトーンダウンしてしまった気がする。
個人一人一人の消費意識こそが大事だと、毎日新聞の社説は言っているが、それを盛り上げるのもマスコミの役割だし、そのための下支えが必要。消費を引っ張る若い世代にお金はあまりない。そこにお金をどうばらまくかという視点がない。相変わらず、お年寄りの預貯金は塩漬け状態だし。今後先行きに不安を抱える高齢者はますます吐き出さずに貯めこんでいくだろう。
私も若くはないが、将来の年金にはまったく期待できないし、お金があれば蓄えたい気持ちが強い。現状、収入は低く、子どもの学費などもあるので蓄えるよりも微々たる預貯金を吐き出しているばかりだけれど。正直言って所得が上がってこない限りは消費は増やしようがない。無い袖は振れないわな。
この国は戦後住みやすい国を作っていくために努力はしてきたと思う。しかしすでに制度疲弊したことは明らか。その上に、既得権者が幅をきかせすぎて若い、新しいものに対して非常にやりにくい状態におちいっている。そのため若い世代、新しい才能の芽を摘んでしまってばかり。すでに手遅れかもしれないけれど、今後若い世代が一気に日本を見捨てて海外逃避する時代が来るかもしれない。もちろん才能のあるものから順番に。
お年寄りにやさしい国というのは素晴らしいけれど、同時に若い世代が活躍できる国にしていかないと。この国で生まれて、この国で子供を育て未来を作っていく。そういう希望を持てる国にしてこなかった。
若い世代にも言いたい。とりあえず結婚しろ。子供を作れ。嫁くらい養ってやれ。気持ちだけでも。女性にもいえるが、「年収いくら以上じゃないと嫌」とかいうな。とりあえず結婚しろ。そして子供を産んでください。これはお願いです。これができるのは今の若い女性だけです。日本人が日本で産んで育てた日本人の子供。この子供たちがこれからの日本を作っていくんです。結婚しない若い人達。しないのではなくできないというかもしれない。昔はしやすかった?誰もが結婚をし、子供を産んで育ててきた。昔が豊かだったわけではない。逆に貧しかったけれど、ささやかながら幸せを見つけようと皆一生懸命だったんじゃないかな。
お年寄りにも伝えたい。今までご苦労さまでした。しかし甘えないでください。自分のことは自分で面倒をみる。これが人生という舞台に立つための基本。そして余裕のあるお年寄りは墓場にお金は持っていけないんだから、若い世代に投資してください。

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