悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

グルーポン、おせち料理

正月からグルーポンの割引販売のおせち料理がえらい騒ぎになっている。すでにテレビでも話題になっているみたいだし。
たしかにあの画像を見る限りひどすぎる。スカスカの内容に市販の6Pチーズとか無理やり詰めたような、やっつけ仕事。あれじゃコンビニ弁当のほうがマシと言われるレベル。それが本来なら21000円とか・・・。ありえねェ!とみんなが騒ぎ出すのもわかる。
痛いニュース(ノ∀`) : グルーポンの割引で買ったおせち料理が酷すぎると話題に - ライブドアブログ

おせちは結構手間がかかるんです。だからお店はあの値段でやろうとして大変だった、とかばうような記事もある。
おせちの裏側 : 京都から世界へ -藤田功博の京都日記-
たしかに料理を提供している側からの意見で、私のような外野がとやかくいうよりも説得力がある。だが、あえて言うならあのバードカフェのおせちはひどい。商売として採算があると計算した上でのことならきちんと果たさないといけない。返金なんて本来するものではない。しなければならないほどひどいと自ら判断したからにほかならない。まあ、往々にして商品広告が誇大で実際の商品を見てがっかりというのはあるものだが、その差が激しすぎると詐欺だと言われても仕方があるまい。


グルーポン側にも問題はあるだろう。今回の値段が不当だということで一気にネットユーザーの関心が集まり、京都の蕎麦屋もとんでもない値段付けが発覚している。これは明らかに詐欺レベル。どうみても同じサービスにもかかわらず、グルーポンでは普段の倍のプライスをつけて、半額と煽って販売している。ひどすぎる。
http://www.groupon.jp/area/kyoto-1/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000005-jct-sci

元々の値段ってなんなんだろうか。割安感を出すためにこんなことをしているんだろうか。ダマされる消費者が悪いということか。まあ、家電製品なんかでも昔は定価や希望小売価格なんてものがあったが、最近はオープンプライス。何割引とか表示できなくて売りにくくなったとか言われていたころもあった。結局は人間にはモノに対する明確な判断基準がないから割安感を出せばサイフが緩む。底に漬け込んだ商売とも取れる。考えて見れば、正当な商売なら永続されるはずである。出血大サービスを続ければ、出血多量でその商売自体が成り立たない。となると、出血大サービスって言う物自体が嘘ということ。まっとうな商品やサービスならまっとうな儲けがあり、それがまた次の商品やサービスに繋がる。お客はその商品、サービスを信頼してまた購入する。商売とは本来そういうものだ。価格破壊に代表されるように安いことは嬉しいことでもあるが、価格が不当に安いものはおかしいことでもある。

この京都の社長がいうようにまともに料亭がおせちを提供するとなれば材料費はもちろん、職人さんのお手当など人件費から考えてもそんなに安くはできないというのもうなずける。安いんだから許してもらえるっていうのはおかしい。もともと約束していたものと違うものを詰めただけで本来は契約違反、詐欺行為である。正当な理由があればともかく、このバードカフェ、ならびにグルーポンはそのあたりがいい加減すぎるよな。

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