悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

写真 Kodak破産

Kodakが倒産。まあ、近いうちにと言われていたが、案外早かったような気もする。今までに稼ぎまくった社内留保があるので潰れないと言っていた識者もいたが、時代の波には勝てない。
Kodakは私の子供の頃はブランド。フジカラーが標準だった。Kodakを使うのは気障な人間、金持ちと相場が決まっていたような気がする。
フジカラーは現像が400円くらいでプリント、焼きましなどは50円くらいだったと思う。そういう時代にKodakは確か70円くらいしていた。今の時代から見れば考えられないだろうが、当時写真はそれくらいしていた。
APSが出てきた頃にはすでに価格破壊が進行していて、プリント25円くらいになっていたと思う。そのAPSもデジカメに飲み込まれた。今、デジカメのプリントはネットでは10円くらいの所が多いようだ。紙代、インク代を考えると自前のプリンターで印刷するのが馬鹿らしくなるくらいの値段。裏返せばそれだけ写真のプリントと言う商売がコスト競争に晒されて儲からない業種となっているのかも。あるいはプリンターのインクが非常に高いだけで、そこを旨くクリアした写真のプリント屋は実はおいしい商売なのか?
Kodakが作ったフォトCDも中途半端な規格で普及したとは言いがたい。Exifとかの規格を作るときに本来なら中心になるべく会社だったが、やっぱりデジタル部門で非常に出遅れてしまったんだろう。デジカメも作っているようだが、デジカメメーカーとしての地位は全く確立できないままだった。インスタントカメラのポラロイド然り。老舗やブランドというものを過信しすぎるとこういうことなんだろうな。

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