悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

迷路館の殺人 綾辻行人

綾辻館シリーズ

探偵進行役はいつもながらの島田潔。
それにしてもこれだけ奇妙な事件もさることながら、それに毎回登場する島田という人物は
いったい。
ま、非現実的な本格派ミステリーということで社会派に真っ向から喧嘩を売っている作品で、
本文中にもそういうシーンが沢山ある。

今回もなんだかわからないまま読み進め、
「このエンディングはミステリとしては掟破りだろ!」
と毒づいたりしながら、真のエンディングを見て、納得。
そうかそういうオチがあったのか。今回は性別か・・。
とはいえ、今回もめちゃくちゃストーリー展開が強引。

あと館シリーズと銘打っているが、あまり建物とは関係がない。
もっと建物に仕掛けがあってもいいんではないか、と思う。
秘密の抜け道なんてのも特に目新しくない。そもそもそれほど迷路である必要性も感じない。

毎度のことながら突っ込みどころが満載な感じがするが、それでも面白いのは、飽きさせない文章力が
あるからなんだろうか。

迷路館の殺人 (講談社文庫)

迷路館の殺人 (講談社文庫)

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