悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

小さき勇者たち ~ガメラ

 

映画の概要

監督 田崎竜太

脚本 龍居由佳里

公開 2006年日本

製作費 15億円以上?

興行収入 4億1000万円

 

キャスト

相沢透(富岡涼

透の父(津田寛治

西尾麻衣(夏帆

麻衣の父(寺島進

麻衣の母(奥貫薫

あらすじ

三重県の伊勢志摩。
幼いときに怪獣ギャオスとの闘いで自爆したガメラを見ていた相沢少年。
少年も大人になり、今は息子の透の父親でした。
しかし妻を亡くし、子供を育てるために仕事である食堂を一人で切り盛りしています。
息子の透は母を失った悲しさがあるものの、近所のガキ大将たちと日々元気に暮らしています。
そして隣に住む麻衣とも仲良くしているのでした。
透は気になる光に誘われるように行った先で、亀の卵を発見。
そしてその直後に亀は孵化し、透はその亀を「トト」と名付け可愛がります。
トトは不思議な亀でたちまちガキ大将のイシマルたちや麻衣たちの大切な仲間となります。
トトの成長は凄まじく早く、たちまち大きくなります。

隣に住む麻衣は病気を抱えており、手術するために名古屋へ。
透は、麻衣の無事を祈って、トトの卵の傍にあった赤い石を渡します。

そんな折、ジーダスという怪獣がこの街に襲いかかります。
ジーダスから街を守るためにトトは立ち向かうのでした。
トトはガメラであり、なんとかジーダスを追い払いますが、エネルギーを使い果たしたのか、ぐったりしています。
そんな折に巨大生物審議委員会は解散したものの、再度ガメラを捕獲し、ジーダスの次なる攻撃に備えようとします。
様々にガメラのエネルギー源となるものを投与しようとしますが、ガメラの容態は良くなってきません。
透は麻衣に渡した赤い石こそがガメラのエネルギーのもとになっていると考えるのでした。
彼はイシマル兄弟と名古屋の麻衣の病院へ訪ねます。
そんな折、怪獣ジーダスが弱ったガメラに襲いかかります。
名古屋の街は大破壊に~。

感想

ゴジラウルトラマンとともに、私の子供時代には、ガメラというものも大変人気でした。
ゴジラと比べると世界中での評価は全然下になります。
やはりそこは、円谷ブランドと大映という映画会社の違いもあるのでしょうか。
確かに大映時代のガメラは当初はシリアス路線でしたが、途中からは完全に子供向けとなり、「子供の味方」ということもあり、チープな映像が多かったのです。
そんなチープなガメラ映画は、欧米での評価はB級映画そのものです。

さて、そんなガメラ映画も平成になり、1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」、1996年の「ガメラ2 レギオン襲来」、1999年の「ガメラ3 邪神覚醒」を公開。
いわゆる平成3部作と言われるもので、これらの評価はなかなか良いものでした。

今回見た映画は角川映画作品で、大映時代の低予算映画とは違って、しっかりと予算も組んで作ったと感じます。
映画としては頑張っている部分も感じながらも、肝心のガメラの造形が人気がないのか、この映画はパッとしませんでした。
パッとしないどころか、大コケという作品ですね。
これも平成三部作と同程度にヒットしたなら、次なる作品も作られたと思うのですが、その後は打ち切りのままですね。

製作費と比べて興行収入が低すぎる、いわゆる映画として赤字だと、次の作品は作られなくなりますので、致し方ないです。
とは言え、ハリウッド大作と比べると製作費はやはりチープであり、「特撮」と名のつく映画であれば、15億円程度では大作と言われる日本の映画界の象徴のような気もします。
製作費=映画の質というわけではありませんが、特撮であれば、質に直結します。
なかなかビジネスとして難しいと思うのですが、日本発のコンテンツとして魅力はあると思っていますので、頑張ってほしいものですね。

主演の子役の富岡涼くんは、とってもしっかりと演技をしています。
Dr.コトー診療所にも出ていましたが、最近全く見ないですね。
俳優さんを辞めたのでしょうかね。
また夏帆さんが、まだ若くて初々しかったですね。

 

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