話題作で本を読んでからかなりの時間が経過した。
以前からインパクトが有る作品で映画も見てみたいと思っていたが、機会がなかった。
レンタルしてきて女房とともに見た。
暴力シーンなども流血シーンもあり、子どもと一緒に鑑賞するような映画ではないと思う。
まあ、うちの子供はふたりとももう十分に大きいので見るのは問題ないが、あえて見せる必要もないと思う。
娘は元々あんまり映画を見ないし、息子は映画好きだが、流血シーンなどは嫌い。(そのくせ心霊現象やら怖い映像のテレビ特番などは大好き)
ともあれ、最初のシーンからかなりエグいなあ〜と感じる部分が多かった。
中学生。学級崩壊。
主人公の女教師森口悠子も気の毒な人だが、このヒトの復讐劇が狂気じみて怖い。
こんなに冷静に計画的に復習できるのだろうかというのが非常に強い疑問。
優秀な頭脳を持ちつつも人格が破綻している少年A。
そしてそのAに利用された無邪気な(馬鹿な)少年B。
この二人に対する憎しみはものすごく大きいだろうと思う。
学校側がこの二人を放置して、担任も同じというのも小説ならではなんだろうが、ここに登場する実行犯の二人の少年よりも彼らを育ててきた環境、大人の責任も強く感じる。
まずは少年Aを捨てた母親。
要するにできちゃった結婚で思うように行かず、子供を捨てて我が道を行っただけの最低な女である。
子供をあのような化け物に育てたのは彼女である。そしてその自覚もない。
おそらく彼女も似たような正確なのだろうと思う。
私ほど優れた才能があるのに、子育てに追われてその才能をムダにするのは馬鹿のすることだときっと思っていたのだろう。
そこには親としての子供を育てる責任感のようなものは欠片もない。
次に少年Bの母親。並びに父親。
父親は事情もあるのだろう。この作品では語られていないが、家庭を全く振り返るところはなかった。
母親は見ての通りである。
森口夕子が自宅で子供の死んだ原因を告白したにも関わらず、かわいそうなのは利用された我が子だという大馬鹿者である。
仮に事故であったとしても当事者である息子をああいう形でかばうのはありえないし、人の親なら他人の子供がなくなったことに対して心が傷まないのだろうか?
この母親も心が壊れた人、人格破綻者だろう。
かなり衝撃的なシーンと言うか設定の連続で後味も良くないが、そういう類の映画。
見て損はないと思う。

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最初の章がとにかくインパクトが有った。
これだけインパクトが有った作品なのに映画を見てもあまり覚えていなかった。
老化しているのかなあ?
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あれくらいになっても当然かもしれないが、普通はああいうふうに冷静に計算して行動できないと思う。