悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

コレクター

U-Next体験無料のときに見た映画。
同じタイトルの映画がいくつかあるようだが、1965年似公開された作品である。かなり古い。原作はジョン・ファウルズという人が書いた小説らしい。
私が子供の頃にテレビで放映していたのを見たことがある。ものすごい強烈な印象があった。この映画をもう一度見たくて、ビデオを借りた。モーガン・フリーマンが主人公の映画で別物だった。また近年にも同じタイトルで別の映画あった。リメイクと思ってみてみたが、これも別物。ホラーよりの作品だった。どちらもこの作品と比べると駄作で印象はない。

改めて見てみると、今の時代のようなショッキングなシーン、ビジュアル的なものはまったくない。淡々とした映像の連続で、つまらないと感じる人も多いと思う。

この映画は見る人によって随分と評価が変わるのではないかと思う。
また見るタイミングもある。私がそうであるように、子供の頃(見ていいのかどうかはさておき)に見るのと、この映画の登場人物のように学生もしくは若い社会人の年齢で見るのと、子供を持つ親の世代として見る場合では随分と違うような気がする。

この映画を参考にしたのかどうかはわからないが、少女監禁事件などが思い起こされる。
女性を換金する場合、ほとんどが性的欲求を満たすために行われるようだが、この映画の主人公は性的欲求を求めるわけではなく、むしろ色仕掛けをもって男のスキをつこうとする女性を毛嫌いするくらいである。
女性を拉致し、地下室に住まわせるが、行動の自由を奪う以外には、食事や衣服、あるいは絵を書いたり本を読んだりすることに対しては自由にさせている。
内向的な性格で好意をもつ女性に対して積極的にアプローチできない主人公(犯人)である。宝くじのようなもので大金を手にした彼は地下室のある古い屋敷を購入し、女性を拉致する計画を練って、実行に移す。物静かで暴力的なところはまったくなく、むしろ紳士的な振る舞いを信条とする彼は非常に不気味である。冒頭のシーンで描かれる昆虫採集と、劇中に拉致した女性に見せる昆虫採集の標本。囚われの女性は標本となった昆虫と自分とが同じであることを悟るなど、このシーンだけでも心理的な怖さはある。

普段からおとなしく、人に暴力など危害を加えるようなこともないが、自分の感情をうまく伝えられない人たちというのは今も昔もある一定の割合で存在していると思う。

この映画は「コレクター」というタイトルだが、収集癖を持つ孤独な人を描いており、同じような趣味を持つ「オタク」たちが、気持ち悪がられる一員となったのではないかと勝手に想像してしまうのである。

この映画はもちろんハッピーエンドではない。不気味な伏線を残したままエンディングを迎えるのである。

 

 

コレクター (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

こちらが今回見た作品。映画ファンならほとんどの人が知っていると思うが、ホラーではない。サスペンスでもない。ジャンルとしては何が適当なのだろうかと思ってしまう。

 

 

 

 

コレクター [Blu-ray]

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  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Blu-ray
 

 あまり印象に残っていない。モーガン・フリーマンが主役だったというところくらいしか記憶にない。

 

コレクター(字幕版)

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  • 発売日: 2014/04/24
  • メディア: Prime Video
 

これも印象が薄い。ものすごくつまらない映画だった記憶しかない。 

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