悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

全裸監督

Netflixオリジナルドラマ。
これが見たいがためにNetflixに加入した人も結構いるんじゃないかと思う。
村西とおる氏のAVはあまり知らないが、AVファンでもない人間でも我々の世代では非常に有名な人である。
このドラマの中で描かれていることがすべて事実とは思わないが、テレビでは放映できないようなドラマではある。やっぱりこういうドラマが作られるということ自体Netflixならではなんだろう。
主演の山田孝之は言うに及ばず、脇を固める俳優たちもいい仕事をしていた。
準主演とも言えるトシを演じていた満島真之介も良かったし、AV制作会社の社長を演じていた玉山鉄二も良かった。
そしてヤクザの國村隼、AV業界のボスを演じていた石橋凌あたりはベテランらしい味があったし、何よりもこの二人を悪のトライアングルを形成していた警視庁の悪徳刑事のリリー・フランキーも相変わらずの怪演だった。

彼ら以外にもピエール瀧とか、小雪吉田鋼太郎などそうそうたるメンバーが出演しており、キャストにも金がかかっているし、バブル当時の歌舞伎町の裏町を再現しているセットも雰囲気が出ていた。

シーズン2も作られるようなので、また見てみたいとも思う。

サファイア映像は当時のクリスタル映像のことだと思う。そして業界のボスのポセイドン企画というのは宇宙企画のことだろう。

個人的にはダイヤモンド映像よりも宇宙企画のようなソフトな方が好みだが、時代が求めていたのは村西とおる氏の目指していた世界ということなんだろうか。

事実とは異なる部分はあるにしてもこのドラマは本当に力作である。ストーリー、脚本、俳優陣の仕事ぶりなどどれをとってもTVのドラマよりも随分とレベルが高いと感じた。

 

 

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