悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

ヴィンチェンツォ イタリアンマフィアのコンシリエーレ

Netflixより

韓国ドラマです。
以前からハンサムな俳優さんだなと思いながらも、あえておっさんがハンサムな男性のドラマを見る理由なんてなかったのですが、娘は面白い!という評価だったので、チラッとだけ見て、つまらなかったら止めたらいいや、というノリで見始めました。
全20話。
だいたい1話1時間少々ですが、第1回と最終回だけはかなり長めになっています。


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冒頭のシーンはマフィアのやり方でなんともシリアスな展開。
しかし、このドラマ、どちらかというとコメディ的なノリがとても多いですね。
そういうノリが気に入らない人は見ていてつまらないでしょう。
私は面白かったです。
ただ、全編通じてコメディなら、多分途中で疲れて見ないと思いますが、メインストーリーはちゃんとシリアスな展開となっています。

以前見た結構好きな韓国映画に「ベテラン」というものがあります。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

ストーリーはもちろんぜんぜん違うのですが、悪い奴ら、(財閥)はとことん悪く、また警察、検察、マスコミなんかもすべてグルでどうしようもないといった点が似ていると感じました。
「ベテラン」に登場する財閥のボンボンの悪辣さよりもさらにパワーアップしています。
というのもこのドラマ「ヴィンチェンツォ」に登場する「悪」はボンボンなのですが、トップなんですね。
そして彼は非常に頭が良く、表に出てこない。
影で傀儡を操り、自分は馬鹿な人間を演じているんですね。

韓国ドラマでコメディがあり、バイオレンスがあり、そしてロマンスがあるというのが定番なのですが、このドラマに関して言うとロマンス要素はかなり薄めです。
主人公はイタリアン・マフィアの顧問弁護士であるコンシリエーレであるヴィンチェンツォ・カサノです。
演じているのは美形のソン・ジュンギさん。
イタリア語で語るシーンなど鳥肌が立つほど格好いいですね。
男性から見ても美しい顔立ちだと思いますし、あんな顔で生まれていたら人生が変わっただろうなあ~と誰もが思うでしょう。
このドラマの中でも彼は再三イケメンぶりを褒められたり、いじられたりするシーンがあります。
もっぱら高級なスーツを着こなしているシーンばかりで、まるで戦闘服であるスーツを身に着けているジョン・ウィックのようです。
ヴィンチェンツォにとってスーツは戦闘服なのでしょうね。

一方、ヒロインがやり手の若手弁護士であるホン・チャヨン。
演じているのはチョン・ヨビンさん。
全然知らないですし、登場シーンも含めて全く美人ではないです。
ところが、彼女がだんだんときれいに見えてくるから不思議です。
サラサラの長い髪、素晴らしいスタイルがあって、毎回そのファッションがとても決まっています。
弁護士ですから、スーツが基本なのですが、とてもスタイリッシュです。
それにしても大化けする女優って怖いですね。

さてホン・チャヨンの父親も弁護士でお金にならないけれど人権擁護派としてとても有名なホン・ユチャンという人物。
藁という名前の弁護士事務所を構えています。
演じているのがユ・ジェミョンさん。
どこかで見たことあるなあ~と思いつつ、なかなか思い出せません。
今回の弁護士役は、まさに善人の中の善人という素晴らしい人物なので、思い出せなかったんですね。
彼が以前演じていたのは「梨泰院クラス」の敵役である長家の会長チャン・テヒを演じていた人なんですね。
俳優ってすごいですね。


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ネタバレも含みます。
さて、悪役ですが、悪役を演じる俳優もニ枚目です。

というか元アイドルですね。
2PMのオク・テギョンさんですね。
立派な体格、筋肉ムキムキですが、アホを演じている笑顔はどことなく原口まさあきさんに似ていなくもないと思ったりもしました。
そしてもうひとり元検察で、弁護士事務所に入ってきたやり手の女性弁護士チェ・ミョンヒ。
演じているのはキム・ヨジンさんという演技派女優です。
おばちゃん弁護士で、私は顔立ちがどことなく市原悦子さんに似ていることから、いつかは良い人になるのか?と期待していましたが、徹頭徹尾ワルでしたね。
「毒を食らわば皿までも」という感じで、全くぶれませんでしたね。

さて、善と悪の戦いというシンプルな構図のようで、実はヴィンチェンツォも完璧な善人でもないです。
とにかくマフィアのコンシリエーレなんですから、血にまみれているんですね。
でも関わることになったクムガ・プラザの住人たちが一癖も二癖もあって、もうほのぼのというか、お笑い要素満載なんですね。
クムガ・プラザの人々はすべて脇役に過ぎないのですが、一人ひとりちゃんと個性があって、ドラマの中で素晴らしい存在感を示してくれています。

お笑い要素満載で、それと同じくツッコミどころも満載なドラマですが、そこは娯楽作品としてスルーしてやってください。

1話1時間で20話と結構なボリュームのあるドラマですが、それだけあって見ごたえもあります。
もう少し短めに作ることもできたと思うのですが、Netflixクオリティ、「愛の不時着」製作のスタジオドラゴン製作だけあって、出来栄えは文句なしに良いと思います。
多分予算からして日本のドラマよりも相当かかってそうに思いますね。
20話で200億ウォン、日本円にして20億円ですから、1話あたり1億円ですね。
ハリウッド製作のドラマと比べるとまだまだですが、日本の平均的なドラマの製作費からするとものすごくお金をかけたドラマだと言えると思います。


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このドラマをきっかけにヒョンビンさんとソン・イェジンさんは実際に結婚しましたね。

 

面白いので、興味のある方はどうぞ御覧ください。
ただし、Netflixですけどね。

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