Kindle Unlimitedにて読書。
壇蜜との対談集を読んだことがあるけど、彼女の漫画はもちろん見たことはあるが、じっくり読んだことはない。
この本は漫画ではなく、挿絵がちょっとある程度で、内容もふざけたところはなく、至って真面目な本である。
お金にまつわる話ではあるが、いわゆるお金を増やすためのノウハウ本ではないし、お金そのものよりも人生論そのものである。
決して冗談からモノを言うというスタイルではないが、言葉の一つ一つが結構重い。
実体験に裏打ちされているということもあるのだろうが・・・。
筆者のプロフィールを見ると私と同じ年齢だと思う。
世間では私の世代などはバブル世代とか言うけれど、みんながみんなそういうわけではない。そういう時代にお金がなく苦労するということはどういうことか今一度考えてみたい。
わかりやすく平易な本で、長さもそれほど長くはない。
それでいて読後は納得できるところがある。
筆者のことを思えば、私はカネの苦労はしていない。したくもないが・・・。
この歳になって今更お金に振り回されるような人生にしたくはない。とはいえ、金の呪縛からは逃れられない。
考え方を変えると、働くことによってお金を得て、それで生きていけるならそれほど幸せなことはないということでもある。
なかなか良い本だと思う。おすすめしたい。