韓国映画である。
ものすごい面白い映画だった。
まるで全盛期の香港映画に通じるものがある。
テンポよし、アクションよし、ストーリーよし。
悪役はこれでもかというほど憎たらしく、正義の人たちはどこか間抜けで可愛らしいところがある。
この映画は韓国国内ではものすごくヒットした。
当然といえば当然である。
ストーリーは財閥の御曹司の悪行を暴く刑事たちの映画である。
ちょうど韓国ではナッツ・リターン事件など財閥の御曹司、御息女たちの悪行が世間を騒がせている最中である。
ヒットしないはずがない。
ワイドショーで（韓国にもそういう番組はあるだろう）財閥のドラ息子たちの悪行が明るみに出るたびにこの映画の評判は上がる一方だろう。
韓国の財閥は半端ない。
その経済的な支配率はものすごいものである。
日本の巨大企業もその支配力は高いが、韓国とは比べ物にならない。
この映画をみて、これは映画だからちょっとやりすぎと思うのは日本人だからである。
韓国ではこれくらいなのではないかと思ってしまう。
圧倒的にな権力を持っているのである。
そんな巨大な力に、はみ出し刑事たちがそれこそ命がけで挑むのである。
格好いいのだが、少しおっちょこちょいな人たちばかりで憎めない。
財閥のボンボンの悪訳ぶりがよい。
もうムカつく度合いが半端ない。
男前で格闘技をしており、腕っぷしも強い。
強引さも半端なく、若いが底知れぬ悪さをうまく演じている。
中途半端にブサイクではなくイケメン俳優にこの配役をしているのが良い。
もう憎さが半端ないのである。
