悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

梨泰院クラス

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是非見てほしいドラマである。
Youtubeなどでも話題になっているし、色んなサイトでストーリーなども書かれていたりするが、そういうものを見るよりも何もない状態で見てほしいと思う。

このドラマで気づいた点、良い点悪い点も含めて書いていきたい。

良い人、悪い人という色分けはあるが、どんな人間も良さと悪さがあるが、ここに登場する悪役は徹底した悪だった。同情の余地がない。

韓国の金持ち、財閥の2世3世の悪評は日本にも聞こえるほどである。
金持ちになればなるほど、責任も増え、自分を律することができなければならないはず。
映画「ベテラン」でも財閥2世の悪事を描いてヒットしたが、これが普通に描かれてしまう背景に不安を感じる。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

 


日本でも同じだという人もいるかも知れないが、ちょっと異常すぎる。
学校の教師が見て見ぬ振りとか、その学校の校長も何も言えないとか。誰が悪いって、金持ちにへつらう人たちが一番の悪であるとも感じる。
そういった部分があまり描かれず、不満。罰を受けるべきなのは、クラスの教師であり、校長である。
そして長家の飼いならされたキム室長などもそうである。
善悪の判断する機能が失われてしまっている。
教育者ではない。

警察の方もそうである。
オ刑事が調べ直すことを警察署長に訴え出るが、「子供も幼いのに余計なことに首を突っ込むな」と脅すような発言があり、凄まじい怒りを感じたのである。

そういう教師や刑事に対しての怒りをこのドラマはほとんど前に出さない。
必要がないから。
でも本当は違うよね、この人達がまともに機能していたら全ては防げていたよねというところに気づくとやはりドラマなんだなあと。
つまりエンターテイメントであるということ。
いや韓国であり得ることなんだよということなら本当に恐ろしい国である。
いや日本でも似たようなもんだよというのなら、もっと恐ろしいけれど。

黒人に対する差別やトランスジェンダーに対する差別という新しい視点でも描かれているドラマだが、必要かどうかが疑問。
ただ、ドラマをエンターテイメントして考えるのなら大いにあり。
話題としては申し分ないし、良い意味でのアクセントにはなっている。
ちゃんとメインのストーリーとのつながりもそれぞれあるし。

登場する人物の背景、家族を見ると、両親が揃っている人物がいない。
主人公は父と息子の二人ぐらし。敵のチャン・デヒも妻は出てこない。
本妻の息子と愛人の息子である。
ヒロインの一人であるスアは親すらというか、家族の背景すら出てこない。
もうひとりのヒロインであるイソも母親一人である。
更に付け加えるとオ元刑事も娘との二人暮らしである。
最終回で長家のカン専務と結ばれ、ようやく両親が揃った家庭が登場しそうということで締めていることからもそのあたりにもメッセージが込められているような気がした。

 

高校3年生で父親の転勤に従って、転校した主人公が金持ちの同級生のいじめシーンを放置できずに殴ってしまう。
その結果、退学になり、同時に父親も会社を辞める。
その後、父はひき逃げされ、ひき逃げした人間を追い詰めるが、殺人未遂事件として刑務所に送られてしまう。
刑務所から出た主人公はどん底からも決して悲観せず、希望を捨てずについに梨泰院に店を構えることになる。
そこから外食産業のトップに上り詰めるまでのサクセス・ストーリーというのがあらすじとなっている。
こんな淡白なあらすじを見てもなんにもならない。
このドラマは自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の心で感じてほしいと強く思う。

 見て後悔することはないドラマだと思う。

 

 

オリジナル・サウンドトラック。
韓国ドラマの音楽のレベルヤバいです。
ドラマの雰囲気を盛り上げるために、音楽のちからって凄い。

 

 

ドラマに何度も登場するチャミスルという焼酎。
どうしても飲みたくなって、買いましたよ。
そんなに高くない。というか手頃。
タンバムで飲むシーンを想像してもいいし、スングォンさんのように瓶をふってもよいしwww


 

 

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