悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

浅田真央選手のFP演技

多くの人が感動したと思う。
私もニュースで何度も演技を見た。その演技、姿は前日に行われたボロボロの浅田真央選手とは全く別人のようであった。
演技内容に関しては素晴らしいの一言に尽きる。地震の最高得点を更新。それも納得ができる出来栄えだった。
16位から6位になるという大健闘だったが、フリー全体では3位。
どう見ても3位の演技ではないと思うが、ジャッジが3位というのなら仕方がない。そういう競技なんだろう。
以前にも浅田真央選手とキム・ヨナ選手の採点のことで物議を醸すことがあった。個人的にもその辺りには非常に不可解で競技としてのフィギアスケートというものをまっすぐに見れないと思うこともあった。
スポーツは素晴らしいものである。見ている人を素直に感動させるとういう力を持っている。
そういう素晴らしいものに対してメダルがどうとかいうのは本来ナンセンスだが、メダルを取る取らないというのは本人、あるいはその取り巻きにとって演技の素晴らしさ以上に重要なものなのだろう。
どこぞのグループが楽曲の良さ云々ではなく、何枚のCDを売り上げたか?というのと似ていなくもない?

ともあれ、スポーツとして考えれば、難易度の高い演技にチャレンジすることに価値があるし、無難な演技構成でミスがなく、後は政治的な理由で色々加点されたりされなかったりとか、そんなものはスポーツとしてすでに何の価値もないような気もする。
トリプルアクセルを飛べる女子フィギュア選手が浅田真央しかいない事実をもっと重くすべきだし、ミスをしないことがすべてなら、難易度の高いジャンプに挑戦する(これぞ本来のスポーツのあるべき姿と思う)選手はいなくなり、振付や衣装あるいは選手の美醜、音楽との調和など本来のスポーツとは違うところで争うつまらない事になってしまうだろう。

前回のバンクーバーオリンピックでも不可思議な採点であった。そしてその雪辱をするべく努力をしている浅田選手に対しては不利になるようなルール改正があったようだし、特定の選手には細かいチェックはスルーされ、演技構成点という全く不可解な要素で順位が決まってしまう。

そもそも今回のFPでも浅田選手はほぼ完ぺきな演技であり、基礎点からしてぶっちぎりの演技だった。なので本来なら技術点でもトップにならないとおかしいと思うのだが、キム・ヨナ選手より低いのもソトニコワよりもうんと低いのも全く意味がわからない。
演技構成点というものに至っては全く意味不明である。
冬季オリンピックの華であり、長い歴史もあるフィギアスケートだが、こんないい加減採点方式では欠陥競技と言われてもしかたがないと思う。

とりあえず今回のFPに関しては誰がなんと言おうと私の中では浅田真央選手がナンバーワンである。

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