悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

牛丼、うどんの安売りチェーン店

牛丼といえば私が子供の頃は吉野家と相場が決まっていた。いや、それくらいしか知らなかっただけかもしれない。
今や牛丼戦争といわれるくらい牛丼屋同士の潰し合いが激しい。
消費者としては競争があってサービスが良くなる、つまり価格が安くなるというのはありがたいが、どこかで手抜きしているというのであれば最終的に消費者に帰ってくるのではとも思ってしまう。
吉野家の牛丼は私が学生の頃は400円。それがつい最近までは380円で、最近の値下げで280円になった。
ライバルは多い。松屋すき家なか卯など牛丼が主力商品の店はモロに競合店である。
どの店も安い価格を売りにしたチェーン店だが、その中でもすき家松屋吉野家なか卯という順番で格安というイメージが有る。
そのすき家でエライ事件が起こったというか、ツイッターでの拡散でどうしようもない自体になっているようだ。
株価も急落し、評判はガタ落ち。日々の細かい積み重ねで成り立っているこの低価格と信用が全て吹っ飛んでしまうような出来事だ。
しかしあの写真の破壊力はすごい。あれを見て食欲を失わない人はいないだろう。
最近あった丸亀製麺のざるうどんのざるにカビがついていた事案も大きな打撃だったと思う。
飲食店の現場のサービスはほぼ究極のところまで言っていると思う。非常に安い価格に加えて、日本人のサービス業に対して過剰にまで求める人間性というのもあるのかもしれない。
働いている人もいつしか心を壊され、体を壊し、辞めていく人も多いと思う。
経営者は成功者であり、働く人たちに夢を語る。たしかにそうである。
しかし皆がその経営者のようになれるわけではない。ほとんど使い捨てのように扱われて去っていく人が大半ではないか。
私が職場の人間とよく行くところも安い店である。本当はそこの店はあまり好きではないが、価格を考慮するとそういうところになってしまう。
そういう居酒屋で思うのが、安いが品質がひどいということ。生ビールも非常に薄い。1品の量も非常に少ない。それでも店を提供して低価格で料理や酒を提供するのは難しいだろう。そこには経営者の利益も含まれるわけだから。
しわ寄せはどこに行くか。やはり働いている人たちに。てきぱきとしている人はチーフや店長クラス。当然私なんかよりもずっと若く、おっさんはいない。給料も安いのだろう。
そこの従業員のこき使われぶりを見て、自分は恵まれていると錯覚したりwww

価格を重視すると品質が落ちる。そういう店に行って満足できるはずもなく、だったら自前で酒や料理を調達して場所さえあればいい。
私と友人がよく酒盛りするのが野球場だったりするのもそういう理由もある。


丸亀製麺すき家も働いている人に罪をかぶせて終わりではない。一旦落ちた信用を取り戻すのは容易ではない。
信頼を勝ち得るために再度品質管理などの見直しが行われるだろう。表向きは。
しかしこれで仕事がきつくなるのはおそらく現場の人達。

末端は辛いと思う。

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