悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

あつもり蕎麦

いつもよく行っていた堺の「栄吉」がずっと営業をやめたまま。どうやらご主人の体調が戻らず、そのまま廃業してしまうのだろうか。
鳳の本店へ行ってきたが、やっぱり少し違うのだ。我が家の女房、子供たちもやっぱり宿院の「栄吉」が大好きで、ほかはやっぱり違うと感じるようである。
女房がどうしてもあつもり蕎麦を食べたいとのことで、その近くにある元祖あつもりの店と言われているところへ行ってきた時のことである。随分前のことになるが、あつもり蕎麦が食べたいと思って居ても立ってもいられずに宿院に出かけ、そして案の定「栄吉」は休み。なら有名なあつもり蕎麦の店へということになった。
「ちく満」という店でこちらの店のほうがはるかに有名なようである。せいろで蒸すというのが特徴で、ここも蕎麦しかない。まさに通の店である。かなり期待が持てると思っていた。値段は決して安くはない。「栄吉」と比べると随分といい値段をとっているように感じる。そして味はどうなのか。
「栄吉」のそばも通に言わせればフニャフニャで大したことはないらしいが、あの濃いめの出汁はなかなかだと思う。確かに高級な十割蕎麦の風味や歯ごたえはないが、我が家の人間は「栄吉」が大好きなのである。
ともあれ「ちく満」のそばは雰囲気は良いが、思った程でもなかった。1斤、1斤半、2斤という量があるが、1斤半で「栄吉」の小程度。2斤でもそんなに大きくはないと思う。蒸した蕎麦なのでコシはなくふにゃふにゃであるが、蕎麦の香りはそれなりにある。出汁は悪くはないが、「栄吉」に遠く及ばないと思った。
非常に有名な店らしいがもう行かないかもしれない。なんばこめじるしの「芦生」のほうがいいなあ。あつもりでもないし、別物だけど。
「栄吉」復活しないかな?


とっくりはお酒ではない。お出汁である。量もそれほど多くない。最後にそば湯が出てくる。

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