悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

スマートテレビという商品

家電、とりわけテレビが惨憺たる状況らしい。まあ、地デジ化を強引に進めたため、テレビ特需が昨年あったわけで、その反動とも言える。液晶テレビは高いものということでいらない機能てんこ盛りの日本のテレビは海外の安い液晶テレビに押されて海外で全く売れず、国内でもどうやっても売れない状況。このタイミングでテレビを買い換える人は本当にお得感がある。とはいってもテレビが壊れてテレビを買うというのも今後はどうなることやら。今までなら、テレビが壊れたら、何をおいてもテレビを買っていただろうが、核家族が更に進んだお一人さま住まいではテレビを持っていない層もかなりいるようで、唯一あったテレビが壊れたら、今でもあんまり見ないんだし、もういいやって事にもなりかねない。どうしても見ないといけないような面白い番組があるわけでもないし。

さて、このスマートテレビ、いったい何がスマートなんだ?と思っていたら、テレビをスマートフォンみたいにして使えますよってことらしい。
(違っていたらごめんなさい)
まあ、スマートテレビの定義も曖昧だし、なんとなくスマートフォンがヒットしたからそのネーミングにあやかってつけちゃえってノリのような気がしてならない。
いずれにしても消費者のニーズの高まりとか言いながら、消費者は不在なわけで、業界の人が何とか盛り上げようと躍起になっている気がする。で、こんなことができるんですよ、凄いですよね的な言い回しで消費者を扇動して買わせようとしているけれど、消費者のニーズなんてないから見向きもされない。一部の天才が独創的なモノを作ったのなら、本当に革命的な商品が生まれる可能性があるが、(同時にどうしようもないクソ商品が生まれる可能性もある)技術畑の人間と、営業サイド、そしてお客様相談室的なところからの顧客からのフィードバックから得られたニーズ?ってなモノを「会議」という名前の非生産的な活動でお互いの意見を交わしながら、中途半端な所で落ち合うという日本の商品には魅力のある革命的なモノはうまれようもない気がする。作る前から…
技術屋はそもそもニーズなんてものを理解していないし、消費者目線で考えるなんてことをしない。する必要がないと思っている。営業はなんだかんだいって、目新しいキャッチフレーズほしさと価格が全てじゃないの?そして顧客からのニーズなんて結局声がでかいやつの意見が通るみたいなものでそれこそ顧客の意見なんかまともに議論していたら商品なんて作れない。使い勝手なんて家電のライターやそういう商品の専門家が意見を出すのが一番だと思うが、マスコミこそメーカーともたれ合いで、提灯記事ばかり。ズバリとこの機能はクソ!とか書く人はいない。書いたら次から仕事は回ってこないし、記事を書くための情報や新商品の貸出もしてもらえなくなる。
そんなこんなで尖った商品は出てこない。無理に尖ったものを作ろうとすると気持ち悪いものしか開発できない。それは多分に業界に長くいる人間、おっさんばかりになってしまっているからだと思う。若い世代の人間が少なく、どこのメーカーも若手といっても40前くらいだったりするから、ブームを作る若い10代、20代の感性とはかけ離れていると思う。平均年齢が45歳とか会社として終わってるような気がする。45を過ぎている私が言うのも何だが・・・・

まあ、このスマートテレビっていうのを業界が本気で売ろうとしているんだろうか?何かしないといけないと思っているんだろうけど、無駄な努力だと思う。


ITmedia:スマートテレビ 研究所
【迷走】不振のテレビ販売、ネット接続に活路 「スマートテレビ」普及に課題多く : 暇人\(^o^)/速報 - ライブドアブログ

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