GAMER - 悪魔の尻尾

生身の人間、死刑囚を使った殺し合いのゲームをオンラインで楽しむという設定。
ナノックスという細胞を人間の脳に仕込み仮想現実空間ではなく、現実空間におけるアバターを動かすというソサエティというサービスが近未来の世界で大ヒット。ソサエティはソーシャルネットワークゲームみたいなもので、自分の分身のアバターがプレイヤーの指示に従って行動する。それ自体が非常に恐ろしい話でもあるが、その戦闘版のゲームがスレイヤーズと言われるもの。
そのスレイヤーズのアバター？というか戦士が生身の人間で死刑囚。30回勝ち抜くと自由の身分が得られるという設定。あと3回生き残れば自由の権利を得る主人公のケーブルがいたが、彼は冤罪によってこの世界に送り込まれた戦士。最後の戦いで殺される予定になっていたが、そこはレジスタンス後からも借りることで脱出。そして首謀者であるソサエティ、スレイヤーズの支配者であるキャッスルを追い詰める。

SFというイメージよりはエグイ描写が多く、映像的には殺し合いのバイオレンス映画に近い。ストーリーはどこかで見たことのあるような感じがする。そう、シュワルツネッガーのバトルランナーである。まあ、あの頃と比べるとネットワークと社会のありようが違うのでよりこの映画のほうが恐ろしさを持っている。そういえば、デスレースもそんな設定だったかな。そう考えると割とありふれた設定なのかもしれない。