綾辻作品。相変わらずテンポよく読める。学園モノで、どこかで読んだことのあるような雰囲気がする。
そう、王様ゲームのようなノリ、ラノベのノリである。あの綾辻もこういう感じで・・・・。
まあ、ホラーで辻褄なんてどうでもよく・・・となるとストーリーの後付みたいなところや理不尽はどうでもいい。途中の経過が面白ければということか。
王様ゲームもこの作品もそういう点でちょっと残念と言うかがっかり。最後の方に綾辻作品らしいちょっとした仕掛けはあるものの、この作品全体に横たわる理不尽さはちっとも整理されておらず、なんだか納得が行かない。本格ミステリとは程多く、アニメ化決定などの文字が出ているように軽めの作品としてしか映らない。
呪われた夜見山中学の3年3組の教室。厄災が始まるとそれを止めることは不可能。そしてそれらの記憶や記録は超自然的に消失するなんていうストーリー。これがラノベでなくてなんだと言うんだろう。
文章は王様ゲームよりはるかに洗練されていて面白いだけになあ。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 436回
- この商品を含むブログ (163件) を見る