大前研一氏といえば世界的にも有名な経営コンサルタントである。しかし経営コンサルタントになる前にはバリバリの理工系の人で、専門は原子力。考えれば原子力のエキスパートである大前氏がこういう自体になったときにどうして政府から呼ばれないのか不思議で仕方がない。ビデオの中でもズバリ言っているが、隠蔽体質、無能が仕切っているのがバレるのが怖い？というのがあるのではないかと思う。
ただ、この大前氏は官僚などには人気がない。あまりに本質を突きすぎて、既得権者たちには最も手ごわい存在である。彼らは口では綺麗事を言いながら、自らの既得権を捨てることには激しい抵抗がある。
あとから理由付けすることには意味が無い、ということは大前氏自身が言っている。しかし。この経験を活かすためには天災だから仕方ないという論調で、ほとぼりがさめるまで国民を騙すというのはどうしようもない。原子炉のことがわからない人間が原子炉を使っている。でもって管理もできず、普段は現場任せ。なにか問題が起こると謝るだけ。ほとぼりが冷めるまで謝るだけ。まるでどこかのコールセンターの苦情対応窓口か？と思ってしまう。
とりあえず、半官半民のような馴れ合いの天下りが大量に出向いているような組織は腐っている。腐りきっている。
本当にこのビデオを見てすっきりする。マスコミが垂れ流している専門家の意見も聴くのもいいけれど、たいしたことを話していない。どれだけ見ても意味が無い。それよりも１時間くらいのこの映像を見るとすっきりする。
今後の被災地のあり方、今後の電力政策というものにまで踏み込んだ話をしている点なども現場を知らないどこか大学の原子力のエキスパートには無理なことだろうな。
