大前研一ビジネスジャーナルNo14
企業の「稼ぐ力」をいかに高めるか
~生産性を高める8の論点/変化する消費行動を追え~
これだけ見れば、長いタイトルだが、前の部分はシリーズで、後ろは副題。
なので
企業の「稼ぐ力」をいかに高めるか
がこの本のタイトルということになるのか。
そもそもこれは本なのかどうかも怪しい。
リアルな本。いわゆる紙の本はないようだ。
まあ、本は内容が大事であって、紙の本でないから駄目というものでもない。
特にこの手の本はそうなのだろうと思う。
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本書は大前研一が主宰 する 企業 経営者 向け 勉強 会「 向 研 会」( 株式会社 ビジネス・ブレーク スルー 運営) にて 開催されセミナーを基に再編集し、書籍としてまとめたもの です。
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と書かれているようにもともと本として出版するたぐいのものではなく、ビジネスセミナーで行った内容を文章としてまとめたもの。
経営にも関わっていない私が読むべきものでもないかもしれないが、昔から大前研一氏の語り口、切り口などが気に入っているものとして、ついつい読んでしまうのである。
とりあえず、自分用メモとして
目次
はじめに
Seminar1 生産性を高める経営~「稼ぐ力」を高めるための8つの論点~
Introduction
高付加価値化で売価を上げよ!「稼ぐ力」を高める方法
Chapter1 低下する日本企業の「稼ぐ力」
日本企業の「稼ぐ力」はどうして低いのか
コストはもうこれ以上削減できず利益が圧迫されている
現代はいくら効率化しても企業が突然死を迎える時代である
政府の背作は百害あって一利なしのマイクロ・マネージメント
高付加価値化、「売価を上げる」ことにもっと真剣に取り組むべし
1.間接人員の生産性が低い日本企業
2.効率化しても企業は突然死を迎える時代だと認識せよ
3.人手不足、低生産性、長時間労働-日本が直面している課題
4.日本の働き方論議の問題点
同一労働同一賃金は海外発注を加速するだけ?
5.政府の介入”マイクロ・マネージメント”の問題点
6.「売価を上げる」ことにもっと真剣に取り組むべし
労働時間の増加による付加価値の増大は原価と心得よ
Chapter2 いかにして企業の「稼ぐ力」を高めるか?
企業の「稼ぐ力」を高めるための8つの論点
国内外のベストプラクティスを研究し生産性を向上させる努力を
「売価を上げる」ことにもっと真剣に取り組みコスト側にしわ寄せしない
経営トップは常にアンテナを高くして自社や業界の危機を知覚せよ
たとえ効率化しても企業は突然死を迎える時代なのだと心得よ
1.企業の「稼ぐ力」を高めるための8つの論点
1.間接業務の生産性を向上させるには
2.中間管理職は必要か
3.どのような「人材/機械のポートフォリオ」を構成するべきか
4.同一労働同一賃金は推進するべきか
5.労働力不足をいかに解決すればよいのか
6.長時間労働、残業を無くす方法はあるのか
7.従業員の子育て支援にどう対応するべきか
8.働き方改革ではなく休み方改革をすべきではないか
2.論点1.の間接業務の生産性を向上させるには?
間接業務の仕分けによる生産性向上策
廃止、社外に切り出す、社内の残す
やらなくても良いことがたくさんある。
コア業務→標準業務手順書の作成
企業の労働生産性改善のためのステップ
自社の経営戦略
自社の強み(コアスキル)はなにか?
▼
自社業務の仕分け(提携/非定形業務)
▼
業務の選定
▼
生産性改善施策の実施
受益者のいないような間接業務は全部廃止してしまえばよい
3..論点2:中間管理職は必要化
単なるメッセンジャー役のミドルマネージメントは不要
4.論点3:どのような「人材/機械のポートフォリオ」を構成するべきか
業務を仕分けると、効率化され、クリエイティブな人間のみ必要。
業務の仕分け
社内でやる業務
社外に出す業務
自動化させる業務
「欧州の病人」を「EUの優等生」にした「アジェンダ2010」
世界的に見ると「同一労働同一賃金」はボーダレスに広がりつつある。
海外の安い時給で働く労働者と同じ仕事をしていたら、日本国内では
従来より給料が下がらざるを得ない
6.論点5:労働力不足をいかに解決すればよいのか
建築・建設、サービス業などで深刻な人手不足
→ 人が集まる給料を払うこと
コンビニ弁当のように向上化して、生産性をひたすら高める
7.論点6:長時間労働、残業をなくすほうほうはあるか
長時間労働対策のお粗末な実態
8.論点7:従業員の子育て支援にどう対応するべきか
そもそも「育休」という概念自体が間違っている
→在宅勤務ができるようにしたら終わりです。
9.論点8:働き方改革ではなく休み方を改革すべきではないか
国民が自由に長期休暇を楽しめる施策をすべし
世界最低レベルの有給休暇消化率
10.まとめ
企業はどうすればよいか
Seminar2 変化する消費行動を追え~消費者をどう見つけ、捉えるか~
Introduction
消えてしまった消費者を探して
低欲望社会
Chapter1 消費は低迷していない?日本の消費の今
日本の消費の実情を把握する
低欲望社会の常態化で民間最終消費支出は伸びていない
消費支出300兆円はどこで誰が消費しているのか
家計消費支出にカウントされない消費とは何か
国内の実体経済から視野を広げてみると・・・?
低欲望社会の影に隠れる「成長する消費」の存在
30代が「老後が不安」と口にする日本社会
視野を拡大して見えてくる新時代の消費者像
「デジタルライフ消費」「ラグジュアリー消費」
Chapter2 膨張するスマホ経済。デジタルライフ消費とは
スマホが消費者にもたらした経済活動の変化を探る
デジタルテクノロジーの普及で消費行動に変化が起きている
SNSを利用した自己表現が若者の消費行動のモチベーション
店や企業が気にする「インスタ映え」とは?
口コミが消費者と企業をつなげる媒介となっている
急拡大するシェアリングエコノミーでユニコーン企業誕生
人々はスマホで何をしているのか
服を買うのもカーナビもスマホ。消費行動の変化
10代~30代の8割が保有。スマホ経済の中心は若年層
SNSへの写真・動画投稿が若者の消費のモチベーションに
広告よりも有利な「インスタ映え」
月間6134万にが利用するレシピ投稿サイトCookpad
シェア時代に生まれるビッグ・ビジネス
フリマで日本初のユニコーン企業になったメルカリ
モノ、スキルなど様々な物々交換アプリが充実
Chapter3 【新時代の消費者①】越境ECに見出すEC市場の可能性
世界のEC市場および中国の越境ECの勢力に触れる
EC市場規模で中国が米国を抜き倍に。日本ではEC売上がスーパー超え。
遂にAmazonが似品国内での売上1兆円を突破。他企業も追う
BUYMA、ビィ・フォアードなど越境ECを手掛ける企業が成長
越境ECのハードルを下げるサポート企業の存在
世界で日本で。加速するECか、膨らむEC市場
世界のEC市場は急拡大。各国で進むEC化
社用アパレルに代わるZOZOTOWN。オムニチャネルも進む
世界各区にバイヤー9万人を持つBUYMA
越境ECで急成長。アフリカに中古車を売るビィ・フォアード
日本製品がバク売れ。似中間の越境ECの現状
11月11日。ダブルイレブン
Chapter4 【新時代の消費者②】インバウンドで考えられる新展開
インバウンドに見られる変化と課題
訪日外国人旅行者は過去最高数を更新し続けている
インバウンドの27%は中国からの観光客。中国人への対応が進んでいる
継続的な訪日観光客づくりのためのサイクルとは?
旅行者の関心はモノからコトへと移り変わってきた
新展開として見習うべきニセコ・モデルとは?
Chapter5 【新時代の消費者③】ラグジュアリー消費の需要~新時代の消費者を掴むために
非デジタルの存在価値/これからの消費者を捉えるには
非デジタルなモノ・コトに高付加価値がつく傾向がある
消費者の二極化が進むも「高ければor安ければよい」ではなくなっている
富裕層が求める右脳系商品、シニア~バブル経験世代の特徴的消費行動
外食業界はラグジュアリー消費を視野に入れアルコール販売を強化
消費者を「待つ」のではなく「呼び起こす」時代。その対応策とは?
ラグジュアリーな消費は誰によって行われているのか
注目すべき「非デジタル」の高級化傾向
ますます富める富裕層。求めるものは「右脳系」商品
シニアの「やけっぱち消費」欲をそそる豪華列車の旅
バブル経験世代のやんちゃなジジイ=ヤンジーの消費
いやあ、私らの世代がヤンジーと呼べれているとは・・・