悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

衆議院解散

あまりこのブログで政治のことを書いたりはしない。私なんぞよりももっと真剣に心配している人は多いからあえて言うこともないと思っている。ただ、気にはなっている。投票もほぼかかさず言って行なっている。有権者なのだから当然である。毎回入れるところがなく、愚痴はこぼしてはいるが。
野田政権がようやく解散に応じたという感じであるが、この年末に選挙とは国民の感覚とはやはりかけ離れている人々。民主党による政権交代政権交代が目的で自民党政権から政権を奪うことで完結してしまった。そこからやることなすことは本当にダメダメでマニフェストという流行語を生んだけれども全く守られず、ネガティブな印象の言葉になってしまった。選挙公約はもはや絵に描いた餅、それでも健気な有権者は目の前の人参につられて今回も投票するんだろうか。
今回のマスコミのテーマは自民対第三極ということか?もはや民主には政権を担うどころか政党としてどれくらいの人数になるかも読めないような状況。民主の離党というのはもはやブームといえるくらいの勢いである。議員も職業として考えれば選挙に勝つのが全てである。そこには理念のようなものよりももっと現実的なものがあるのだろう。しかし政治家からそういうものをとってしまえばもはや存在価値はない。かつての族議員のように地元の土建屋との口利きをするだけの存在でしかない。国政を担う人ではない。地元の泥臭い地方議員の役割である。いや、本来は地方議員ですらそんなことをして良いわけではない。まだまだ「それが俺の仕事だ!」と胸を張っていう老害議員もいるのだろうが。
ともあれ民主党の議員の民主党離れというのがもはや避けられない。傑作なのが民主党を離れると噂されている議員の中にもと首相の鳩山由紀夫の名前があることである。さすがはルーピーである。普通のアホの3段くらい上を行っている。そういえば二人目の首相であった菅直人の街頭演説もすごい状態だったらしい。ネットで動画を見たが、あの状況で演説できる神経がすごい。もはや民主から立候補する人は応援演説に呼びたくはないだろう。それにしても売国奴の連呼とテロリストの連呼には参った。この国のトップというのもほんとうに軽い存在になってしまった。私が子供の頃は総理大臣というのは最も偉い人というイメージだったのだが。

第三極といえばなんといってもその中心になるのが大阪維新の会あらため日本維新の会である。本日石原慎太郎の太陽の党(岡本太郎かよ?)合流するというニュースが流れた。以前からそういう話が出ていたので驚くには当たらないが、その前日に行動を共にすると発表していた名古屋弁のおっさんである河村市長との話を白紙に戻すということになった。石原氏は一体どういうつもりなのか。まあ、橋下氏がごねたのだろうけど、党首同士の約束をこんなに簡単に反故にできるものなんだろうか。こっちよりもこっちのほうが選挙で勝てそうだからということでしかないのではないのか?ここにも政治家としての理念は感じられない。
そしてこの御年80歳になる石原氏が狙うのは首相の座であるらしい。今回の選挙で民主はもはや惨敗が決定的なので戦いの場は自民党VS第三極、日本維新の会になる可能性が高い。政党乱立で、目立った政策の違いも打ち出せず、もはや文化祭のコンクールレベルのような選挙だが、民主に懲りた人はどこに入れるのか。
橋下氏のいう地方分権、中央集権支配の打破、道州制というのは新しいことではない。以前から提案していた人はいた・。果たして出来るかどうか。国民が本当にそれを望んでいるかどうか。激しい既得権者を押し切ってやるだけの力が国会議員にあるかどうか。大阪府大阪市だけでもあれだけの反乱があったのである。国政、国家公務員が相手となればもっと激しくもっと知的にスマートに戦ってくるのではないか。勝てばの話だが。自民政権になればやはりいまの中央集権は維持され、今の体制は延命するだろう。それが果たして今後の日本のためになるかどうかはわからない。維新の地方分権道州制が素晴らしいかどうかもやってみないとわからない。ただ、今のままではどうにもならないということは多くの国民は理解している。私も含めて。

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