以前にもDVDを借りてみたのでストーリーは大体知っている。この映画を見るといつも思い出すのが、以前、私が子供の頃に映画館で見た未来世界(デロス・ワールド)というのを思い出す。世界観というか、描き方が似ている。最近の映画で言うとトータル・リコールなんかが近いのかもしれない。人間を培養するという部分はマトリックス見たいともいえるが、映画の雰囲気がずいぶんと違う。
さて、この映画の主人公達は厳密には人間ではない。遺伝子操作によって生み出されたアグネイトと言われる生命体である。なぜそれらが生み出されることになったのか。顧客の要望によって生まれたとも言える。病気や老化、不妊などを根本的に解決する切り札となる。クライアントから得た遺伝子を元にアグネイトは創りだされ、顧客の要望に応じて臓器などをとり出されるという話である。
想像するだけでおぞましい世界の話だが、もはやこういう時代が来るのは時間の問題かもしれない。法的な整備や世界の人々の価値観、倫理観が変化すれば可能になるかもしれない。想像したくはないが・・・。
こういった一面もある映画であるが、他方ではマイケル・ベイ監督ということもあって、派手な演出がみものである。特にトレーラーから鉄道の車輪が転げ落ちて車を破壊するシーンや高層ビルの看板が落下するシーンなどはみものである。
ヒロインのスカーレット・ヨハンソンも当時は相当若く、素敵である。主演のユアン・マクレガーもなかなか知的な感じでよかったが、工場で働くマッコード役のスティーブ・ブシェミがいい感じ。アルマゲドンの時の気持ち悪さそのまま。また違法な遺伝子操作でこのプロジェクトを仕切っているショーン・ビーンがいい味を出している。
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