悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ゴジラ 1984年版

新しいゴジラメカゴジラの逆襲からしばらくゴジラ映画を作っていなかったが、復活した作品である。ゴジラ生誕30周年記念作品。
新しいとは言え、すでに30年前の作品。時代を感じる。

昭和ゴジラのシリーズの世界観は一旦リセットされ、初代ゴジラのように人類の敵として現れた倒すことのできない怪物という設定である。
主演は田中健、ヒロイン沢口靖子沢口靖子の兄役に大学生の宅麻伸。その研究室の教授役に夏木陽介
内閣総理大臣他、各大臣にも割と大物俳優がズラリと出演しており、そういう意味では豪華。
浮浪者役に武田鉄矢江本孟紀かまやつひろしなどもほんの一瞬だが、登場する。
いろいろな意味で記念すべき作品なのだろう。
それだけ力の入った作品だが、やはり昭和のゴジラのほうがインパクトがある。
設定が80メートルとさらに巨大化され、新型の兵器が登場するなどより特撮映画っぽくなっているが、スーパーXなんていう兵器があまりにも嘘臭くて萎えてしまう。あのスーパーな兵器があのデザイン?なんだろうかヘルメットみたいな丸っこい形の物体は?なんだろうかあれが空を飛ぶという設定は?まるで空飛ぶ木魚のような…

まあ、それでも昭和ゴジラシリーズの子供路線になっていたゴジラ対メガロのようなおふざけ映画よりはよほど大人として鑑賞しうる作品である。お金もずいぶんとかかっていると思う。ゴジラ映画作品としてはやっぱりデラックスな仕様である。
トータルするとゴジラファンでなくても見るべきだろうなあ。

感想はその人それぞれだが。

ゴジラ DVDコレクションIV (4枚組)

ゴジラ DVDコレクションIV (4枚組)

初代ゴジラを偉大な作品だと言うつもりはない。私はまだ生まれていなかったし。
黒作品だし、あんまり期待していなかったが、子供を持つ身になってから見たのである。
汚い映像だが、インパクトは強かった。その後のゴジラの逆襲も見たが、このふたつがセットで初代作品と言っても良いだろう。
そこからは段々とゴジラが子供の人気キャラクターとなっていき、人類の敵としての存在価値は失われてしまう。そして人気が低迷して映画が中止。
しばらくぶりの映画が初代の作品と同じくシリアス、リアルなゴジラをつくろうとしていたこと。
今までの子供向けの設定は全てリセット。
こういうのはありだろうね。アメコミ作品の人気シリーズでも以前のシリーズとは設定が変わっていることはいくらでもある。バットマンやスーパーマンのように。

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