悪魔の尻尾

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日本のものづくり

日本半導体メーカーとインテルの決定的な違い これほどの収益力の開きがなぜ生じるのか(1/4) | JBpress(日本ビジネスプレス)
この記事を見てこんなに世界と差がついてしまったのかを改めて知る。
半導体といえば変化の速度の速い業界ではあるが、私が働き出しところは日本の天下であったように思う。そのお家芸が今やこの状態。カルロス・ゴーンのくる前の日産とはよくいったものだ。
生産、技術、マーケティング、企画、販売、など会社にはいろいろな部署があり、それぞれか各自の責任を果たすことが必要であることはわかる。しかし、この記事を読んでみて、技術屋が技術のことしか考えず、それをそのまま生産ラインに持ち込むと言うのは、会社の中でその間を繋ぐ役目が果たされていないということだ。モノを作れば売れると言うものではない。技術的に優れたものを作ればもうかるというものではない。技術屋の自己満足を許し、採算を顧みないのは技術屋の責任ではなく経営者の責任である。
今や儲からないから投資ができない→投資ができないからいいものができない→さらに儲からなくなるという最悪の循環に入ってしまっているんだろう。半導体の業界だけでなくものづくりすべてに・・・。
いい加減な製品を出すことは悪いことだが、意味のない新製品を乱発するメーカーもどうかしている。消費者はそんなものを本当に欲しがっているか。きちんとマーケティング出来ているんだろうか。マーケティングの真似事をして自己満足に陥っていないか。同業他社と比べることのみでグローバルな目線で比べてきたのか。過剰な品質は顧客にも良くない。安かろう悪かろうがいいとは言わないが、顧客が望む高品質と作り手が満足する品質とは違うのではないか。そのあたりのリサーチがきちんとできていないのでは?
効率から言うと、1%の特殊な顧客を満足させるために品質向上する無駄をなくす。どんな製品にも完璧なものはない。
他社が真似のできないオンリーワンがあれば技術にいくらコストを掛けても構わないという論理もあるが、オンリーワンである期間は短い。常にオンリーワン、ナンバーワンでい続けることは難しい。オンリーワンであってもコストを意識したものづくりは必要。

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