悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

エイリアン・コヴェナント

画像はAmazonより

おはようございます。
今日は仕事で、今から出社です。
出社前に、先日書いていた映画評を投稿しておこうと思います。

この映画、Amazon Prime Videoにありましたので、ダウンロードして新しいスマートフォンに入れて通勤中に見ていました。
細切れで見るものではないな、と思いますね。
結局帰宅してから再度見直しました。
スマートフォンの小さな画面ではなく、パソコンのモニターで見ました。

映画の概要

監督:リドリー・スコット

脚本:ジョン・ローガン/ダンテ・ハーパー

キャラクターデザイン原案:H・R・ギーガー

製作:デヴィッド・ガイラー/リドリー・スコット/ウォルター・ヒル

公開:2017年

製作国:アメリカ、イギリス

制作費:97,000,000ドル

興行収入:240,745,000ドル

上映時間:122分

 

あらすじ

植民船「コヴェナント」号はオリガエ6という惑星に向かっていました。
入植者2000人と10数名の乗組員がいますが、彼らは冷凍睡眠によって長い時間保存されながら宇宙空間を移動しています。
この「コヴェナント」号を管理しているのはウォルターというアンドロイドです。
ところが、偶発的な事故によりこの船は損傷を受けます。
そしてスリープカプセルが炎上し、船長が死亡。
船長の妻で、この入植計画の責任者でもあるダニエルズは悲嘆に暮れます。
船長は副船長が引き継ぎました。
当初の計画通りにオリガエ6に向かうはずが、船の損傷と近くに人間らしき信号を受けたことにより、急遽そちらの未知の惑星の調査に向かうことになります。
未知の土地で不明な病原菌に感染した乗組員。
彼らの体内から異生物が現れ、たちまちパニック状態に。
そこに現れたのがデヴィッドというアンドロイドでした。
そしてそこにはかつての科学者であったエリザベス・ショウ博士がいたこともわかりましたが、人間はすべて死に絶えているのです。
デヴィッドは同じアンドロイドであるウォルターを見つけ、なにか耳打ちをするのでした。

感想

エイリアンはやはり最初の作品がインパクトが強かったです。
とにかく未知の生物型以内に入り込んで成長し、体を突き破って出てくるというシーンなトラウマ級に怖かったです。
そして同時に宇宙空間、宇宙船の中という密室での出来事。
僅かな時間で乗組員が次々死んでいくという恐怖を描いたものでした。
そしてその次の作品である「エイリアン2」は大ヒットしました。
ターミネーター」シリーズも1作目はそれほどお金をかけずにヒットし、2作目は大作となり大ヒットしましたが、この「エイリアン」シリーズも1作目のヒットを受けて2作目は更に豪華な映画になってヒットしたという記憶があります。
さて、このコヴィナントですが、数字が割り振られていません。
エイリアン4(1997)から正当な続編は作られておらず、久しぶりのエイリアンシリーズだと思っていました。
しかし、この映画が始まってみてみると「プロメテウス」の続編の映画であることがわかります。
映画「エイリアン」の世界を時系列にすると
2089年 「プロメテウス」
2104年 「エイリアン・コヴェナント」 今回の映画
2124年 「エイリアン」
2179年 「エイリアン2」
2270年 「エイリアン3」
2470年 「エイリアン4」
という順序になるとのこと。
1作目の映画よりも前の時代を描いています。
1作目から4作目まではエイリアンには明確な主人公が存在しています。
シガニー・ウィーバーが演じるエレン・リプリーですね。
女優の名前を思い出さなくてもエイリアンシリーズのリプリーの女優といえば大体わかってもらえたりするくらいです。
ちなみにこのリプリーは「エイリアン」から「エイリアン4」までの主演。
時代背景が2124年~2470年と300年以上にまたがります。
これはコールドスリープ技術によって肉体を保持しながら、宇宙空間を長時間かけて移動するためですね。
ちなみにこの映画は息子と妻は劇場に見に行っていました。
私は仕事だったので一緒に行けなかったのですが、息子いわく「面白くなかった」ようです。
妻は「プロメテウス」の続編と言っていました。
「プロメテウス」はブルーレイをレンタルして見たのですが、当時は続編ということを知らず、エイリアンのパクリだと思っていたのですね。
ブルーレイでレンタルしたのは、きれいな画質で見る価値があると思っていたからですが、その美しさを堪能するのはちょっと難しい作品でした。
すでにエイリアンのデザインで有名になっていたH・R・ギーガーの名前もありました。
ただ、この映画はだるいというか、個人的にはあんまり楽しめなかった映画でした。
なんだか暗くて、見ていてワクワクしない絵作りでしたからね。

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ということもあってずっと見ていなかったのですが、やはり自分で見てみないことには評価できません。
始まりから途中までは静かな流れであり、世界観も「プロメテウス」そのものでした。
これはちょっとつらいかな?なんて思っていたのもつかの間、ある惑星に到着してからの展開はスピーディになっていきます。
エイリアンシリーズにつきもののアンドロイドは今回も重要な役割を果たします。
というか主演がアンドロイドを演じているマイケル・ファスベンダーです。
植民船の管理をするアンドロイドのウォルター役と調査のために立ち寄った惑星にいたデヴィッドというアンドロイドの二役ですね。
映画のチラシなどを見ると女性が前に出ていますので、彼女が今回のリプリー役なのかな?と勝手に思っていましたが、全然違いました。
リプリーの世界と時系列が違いますし。

結局楽しめる映画というのは映像とストーリーとのバランスなんでしょう。
この映画も「ターミネーター」と同じく、原点回帰の作品のような気がします。
やっていることは「エイリアン」「エイリアン2」と同じことで中身が若干変わっていることです。
続編はどんなタイトルになるのかわかりませんが、時系列的にはこの作品の前を描くようです。
この映画と「プロメテウス」は関連があると言われればそうなのですが、つながりがあるようでイマイチ分かりづらいです。
そういった「声」に答える作品となっているのでしょうかね。
ちゃんとその後の「エイリアン」との話の辻褄が合うのでしょうか、ちょっと気になりますよね。

「プロメテウス」の方も改めて見直してみると、どうやらテーマは人類の起源というところにあります。
人類は猿から進化したというダーウィンの進化論を否定する意見。
この考え方をする人もそれなりにいるようで、実は宇宙から来た知的生命体によって作られた存在とか。
どうなのでしょうかね。
古来から誰も回答を見つけることができない。
だからこそ神話が誕生した?とも言えるかもしれません。

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