ランボー

シルベスター・スタローンの主演アクション映画。もう30年以上前作品。私は劇場に見に行ったときは高校生だった。
ストーリーが良く、何度もビデオなどでも見ているが、息子が見たいということで借りてきた。
おそらく10年ぶりくらいに見ることになるが、シリーズものよりもオリジナルのこの1作目が圧倒的に素晴らしい。
人気シリーズであったロッキーのシリーズの撮影よりも優先的にこの作品に出たいと言ったスタローンの意欲が出ていたのか、シリーズ化される。原作とは異なるらしい。
原作では続編のことなどがないため、ランバーはこの作品で射殺されているらしい。
原作に忠実なだけがいいというわけではない。ストーリーがベトナム帰還兵の心の闇を描いているところもあり、無実の罪に怒った主人公が大暴れしたが、結局は誰からも理解されないというものだけに、後味はあまり良くない。
興行成績もスタローンが惚れ込んだ割にはほどほどだったようだ。続編の2作目、怒りの脱出のほうが興行的には成功しているようだ。不思議なもんだ。個人的には圧倒的にこの作品を推したい。2作目以降はタダのハリウッド戦争アクション映画である。ハリウッドアクション大作というのは嫌いではない。それはそれで良いが、背景となる物語性がぜんぜん違う。
この作品で大暴れするランボーだが、実は誰も殺していない。一人は死んでいるが、あれは事故である。殺そうと思えば何人でも殺せたが、殺さなかった。
映画のヒーローが圧倒的な強さで悪者をバッタバッタとなぎ倒すというのも気持ちがいいが、こういう映画も良い。

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