悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

テレビの未来~

f:id:tails_of_devil:20211209074210p:plainNetflixやらAmazonプライムやらで映画やドラマを見ている人が増えました。

数日前にみたニュースですが、今更ながら一言。

ようやく危機意識を持ってきた日本のキーテレビ局。

海外進出をも視野にいれてコンテンツの充実を目指す日本のキー局と、日本のコンテンツを強化したい配信会社の思惑が一致したとか書かれていましたが、そんなに甘くはないと思います。

日本のドラマや映画の質の問題があります。
海外のドラマや映画の力量と日本の作品と差はかなりあると思うのです。
それに気づいただけでも進歩と言えそうですが、その差を埋めるのは大変です。
キー局はこれまで景気が良かった時期もあったはずで、それらの潤沢な資金をコンテンツ作成に活かせずに、一部の者達で潤うような仕組みにしてしまっています。
要するに、番組は下請け任せで、ほんとうの意味でのノウハウはありません。
少なくとも低俗な一過性の人気番組は作ることができても、世界に発信できるような魅力あるコンテンツはあまり作れないのではないかと思うのです。

最近、ゴールデンタイムに放送している内容を見ると、本当にひどすぎます。
ひな壇に安い芸能人を集めて、ああだこうだと内輪で笑っているような番組が多すぎます。
本来はテレビの向こう側にいる人達(視聴者)を楽しませるためにあるのに、自分たちが楽しんでいる(ようにみえる)番組を見ていると、置いてきぼりにされた私達(視聴者)は白けてしまいます。

そしてつまらないネタを引っ張って引っ張って、CMを何度もまたいで、番組の終盤に明かすと言う姑息な手段。
馬鹿らしくてみていられません。

ドラマにしても、ドキュメンタリーにしても、制作陣の思いが伝わるような力の入ったものがありません。
例えばドラマなら、何やら事務所間の政治的な理由で出てくるタレントはいつも同じような顔ぶれですし、シナリオ、演出もつまらないものが多いです。
予算がないということもあるのでしょうが、不要な人たちがボリ過ぎているんじゃないでしょうか。
そういう人たちを削れば、製作費に回せそうにも思うのですけどね。

ドキュメンタリーもやはりお金をかけて長時間取材し、膨大な内容を編集した作品は本当に少ないと思います。
タレントがちょこっとでかけて、つまらないネタをさも楽しそうにクイズみたいにしていますが、そんなのばかりはもう要らないのです。
番組が視聴者に何を伝えたいのか、というメッセージが何も感じられません。
スポンサーのCMを見せることしか考えていないような番組ばかりですね。


テレビ局がいまさら、コンテンツ強化に乗り出して果たして、先行する海外勢に追いつけるかどうかです。
まずは、お隣の国、韓国に追いつけるかどうかですね。

 

news.yahoo.co.jp

 

NHKとの裁判ではまたしてもおかしなな判決が下りました。
NHKを受信できないように改造したテレビでもNHKとの契約は成立するというものです。
その理由がイケています。
改造していても、もとに戻すことが可能で受信ができるとしたのです。
こんな子供みたいな理屈が通ってしまうのは、NHKと裏があるのではないかと思ってしまう。

公正とはいいがたいですね。

ワンセグという言葉が流行したのはテレビがアナログから地デジに変わった頃。
日本のガラケーはいち早くその機能を搭載していましたが、ワンセグ携帯は今やスマートフォンにもガラケーにもほとんど搭載されません。
わざわざ汚い映像のワンセグなんか見なくても、YouTubeを始めとする動画は手軽に見られますし、なによりもワンセグ携帯は受信機なので、NHKの集金の対象になります。
ニーズがない、つまり、そんなものは要らないと消費者は言っているのと同じですね。

 

だいたいデジタル放送になって今、スクランブルで見れなくすることは簡単なのです。
地デジ自体が暗号化されていますし、何も難しくはありません。
視聴者にカネを払わなければ見られなくする、ということにすればよいのです。

コンテンツに自信があれば、視聴者は契約して見ます。
お金を払ってまで見たくない人は契約しないだけです。
NHKスクランブルにしたら契約者が激減してしまうというのでしょうか。
そこまでコンテンツに自信がないのでしょうか。
私はNHKには批判的な人間ですが、民放よりはコンテンツ力はあると思っています。
ただ、やり方が汚いです。

こういった局面でNHKは公共放送であることを全面に出してきます。
公共放送なら税金でやればいいし、それなら娯楽放送は要らないです。
そもそもNHKの職員も公務員となって、他の公務員と同じ給与水準で働いてください。

やっていることは民放と対して変わらないのに、放送法という歪んだ法律で守られている組織なのです。

www.jiji.com

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