悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

映画タイタニック

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タイタニックは劇場では見ていないのですが、DVDやら放送やらで、何度も見ました。テレビで放映しているとついつい見てしまいます。
かなり長い映画で前編後編に分けて放映というのが始めてみた人には、ちょっと興ざめするかもしれません。
若い世代の人にとってはとても古い映画。
1997年公開でしたから、20年以上前の映画。
個人的にはそんな前の映画だったのかという印象。
道理で自分が年をとっているわけですね。

レオナルド・ディカプリオはやっぱり若くて格好いいですし、彼の人気ぶりがすごくて、ヒロインのケイト・ウィンスレットが結構叩かれていたなあ、という記憶があります。

自由奔放に生きる、若き画家のジャック。
借金まみれの没落貴族の娘であるローズ。
史実として残っている大惨事であるタイタニック号の沈没という記録を全く違う生き方をしてきた若い二人の出会いをメインにしたラブストーリーです。

記録映画のイメージの強かったモノクロムービーのタイタニック(1958)という映画。
子供の頃見て、とても印象が強く残っています。
その頃の記憶がかなり強いのか、タイタニックの映画でも同じようなシーンが記憶をよぎります。
今回はまだ放映していませんが、沈む直前まで音楽を奏で続ける楽団員たちがその代表的なシーンですね。
逃げるのを諦めて、二人で手を取り合って沈む船と運命をともにする老夫婦というシーンも印象があります。


沈みゆくタイタニック号で、大切なのは乗客をできるだけ、生存させること。
救出することです。
しかし、救命ボートは美観を損なうという理由で、圧倒的に不足していました。
救難信号として無線でSOSを発した最初の船だったとも言われています。

タイタニック号には様々な黒い話もあります。
実は沈んだのはタイタニック号ではなかった友いわれています。
処女航海で沈没し、1500名もの死者を出した最大級の海難事故ですが、多額の保険がかけられていたなど不審な点がいくつも見つかっています。
いずれにしても多くの乗員乗客が犠牲になったことは事実で、悲劇です。

沈みゆく船で慌てる乗客たち。
後半はパニック映画としてのシーンが増えてきます。
船が氷山に激突し、大きな損傷を負ったことを船長以下は知っています。
そしてこの「不沈船」とまで言われたタイタニックが沈むということを認識したのはいつのタイミングだったのか。

航路は極寒の北極付近です。
海へ飛び込むとほぼ短時間で人間の体力は持たないでしょう。
救命ボートの数は乗客乗員の数には全然足りていません。
沈むことがわかったときにどのような判断をしたのか?
すみやかに乗客を避難=救命ボートへと誘導しますが、豪華客船に乗り込む富裕層たちは、この寒い中、ボートに乗り込むことを拒みます。
沈まぬ船という触れ込みもあった当時のハイテク技術を詰め込んだ最大級の豪華客船です。

しかし、それまではのんびりと構えていた乗客たちも、船が傾いてくると、一気に危機を感じ始めます。
上層部の乗客たちが慌て出しているときに船の下層にいた乗客の船室には大量の海水が流れ込んでいたことでしょう。
「高級な」乗客を救出するために、下層部の扉を施錠し、彼らは見捨てられたとも言われています。

巨大な豪華客船「タイタニック」を日本の国に見立てる人もいます。
沈みゆく船をどう立て直すか、全員は助けられないとなったときに、やはり助けられるのは「上級」国民だけで、「下級」国民たちは、身動きすら取れなくされて見捨てられるのでしょうか。

コロナの影響により、経済的にも危機に追い込まれている状況。
先の見えない状況で、同じ言葉を繰り返すばかり。
安心感を与えるような施策はなく、国民に対しての要望ばかり。
こんな中でオリンピック開催のために、チグハグな印象がある政府を見ていると、やりきれない気持ちになります。
個人的には頃な問題が起きて延期となってからはずっと、オリンピックは無理だと思っています。
オリンピックのために、人生をかけてトレーニングとかに励んでいる選手たちには申し訳ないですが、それも仕方がありません。
戦時中と同じです。
スポーツどころじゃないです。
安倍元首相や菅首相が「綺麗事」を言っていますが、国民の安全を守ることすら厳しい状況で「綺麗事」ではすみません。
オリンピックは直ちに中止し、コロナに対する方針は、小出しばかりの施策ではなく、「骨太」な方針を打ち出してもらいたいです。

 
ちなみに「タイタニック」号ではなく、疑惑のあった船は「オリンピック」号だったとも言われています。



 

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