悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

吉本芸人闇営業問題

宮迫、田村亮という人気お笑いタレントの謝罪会見というか、吉本経営陣に対する反旗を翻したというか、そんな会見があったのが一昨日。
そして本日、それを受けて慌てふためいて会見を行ったのが吉本経営陣、社長岡本氏。
どちらも中継で見たわけではないが、ニュースであれだけやっていれば、テレビをあまり見ない私でも目にする。
参議院選挙よりもこちらのニュースが先にくる日本という国で「大丈夫かいな?」と思っているのは私だけではないと思う。
参議院選挙も開票のときだけ特番を組んで候補者の簡単な紹介などをしているが、本当に意味がない。白けている。
ともあれ、表題の吉本芸人闇営業問題だが、5年ほど前のことで本人たちにしたら、最初は「なんで今頃?」って感じだったと思う。
悪いことであるのはわかる。しかし黒い人脈のパーティに出席したりするのは芸人ばかりではないだろうともうのだが。
ただ、「金を受け取っていない」(だから悪くないやろ)という嘘をついたのは本当に腹が立つし、バツを受けて当然かと思う。
ただ、ビートたけしの弁を借りるわけではないが、猿回しが猿に謝らせて済まそうとするのは虫が良すぎる。むしろ猿に誤らせるのではなく、猿回しである吉本興業のお偉いさんたちがきちんと詫びるべきである。
その上で所属芸人をどのように扱おうとそれは構わないと思うのである。
今日の社長の会見を見て思ったのが、「こんな人でも吉本興業というと大きな会社の社長になれるんだな」ということ。
普通の大企業の社長とはずいぶんと違うという印象。まず言葉。言葉遣い。
52歳にもなるおっさんが「僕」はないでしょう。
タレントが「かなり作り物」があったにせよ、「カメラを回してへんよな」を冗談のつもりで、ばをなごませるつもりで言ったとか、おかしいし、そもそも今回のことで所属タレントには厳しく接しなくては行けない場で「和ませる」必要があったとか無理がありすぎると思う。
タレントと比べると演技力などでは絶対に負ける。一般人だし。それはわかる。
ただ、今日の社長の会見はくだらなさすぎる。反省もしていない。
本人にしてみたら「貧乏くじ引いたわ」という感じに思っている。そうしか見えなかった。
昨年あれだけ騒がせた「日大アメフト部問題」。
あれを思い出した。
後手後手に回った日大側が最後まで信頼を回復することができなかった。
はじめに真摯に謝った「実行者」は逆にヒーローとなった。
吉本の経営陣はそこから何も学んでいなかったのだろうか?

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.