怪しいシンドバッド　高野秀行

Amazon日替わりセールでのKindle本。
怪しい旅行記である。
旅の良いところというよりは、普通の方が体験することのないトンデモ旅体験記みたいな手記。
アフリカ、アジア、中国。
観光でそういう国を旅行したことのある人は多くはないと思うが確かにいるだろう。
ちなみに私はそういう国に行ったことすらない。
この本にかかれているのは旅行ではない。
仕事のための滞在であったり色々な目的があると思うが、サービスの行き届いたホテルやガイドがきちんといる旅行なんぞではない。
まさに現地で現地の人の目線での体験談。
観光で旅行に行くと良い部分ばかりを目にする。
それは当然でそういう部分しか見させてもらえないが、実際には光もあれば影もある。
この本では影ばかりではないが、普通の人が旅行で目にすることのない世界が描かれている。
そもそもそういう国に旅行する機会自体がかなり特殊とも言えるが。

読みやすく、面白く、役に立たない話のオンパレードであるが楽しい。