メトロポリス

最近息子がハマりかけているのか、TSUTAYAでレンタルしてきた映画である。
息子いわく、このメトロポリスは手塚治虫の初期作品であらゆる手塚治虫のその後の活躍を暗示しているらしい。
登場する人物もこの頃固定されてきて、後の作品でも同じような人物名前が使われているらしい。
でもって、見てみたのだが、手塚治虫が死んでから作られた作品、2001年の作品らしいので古臭さはなく、所々に3DCGも使われているようで非常にアニメとしても綺麗な作品。
どことなく見たことがあるような雰囲気でもある。
後で調べてわかったことだが、脚本は「AKIRA」の大友克洋。
道理で「AKIRA」のような雰囲気が出ているわけである。
息子はあらすじを知っているようで、夢中になってみていたが、私には今ひとつピンとこなかった。
シンプルなストーリーだと思うのだが、その内容を突き詰めると結構深い部分があるのだろう。
海外ではその映像とストーリーともに非常に高い評価があるが、興行的には成功しなかった。
制作費10億円で興行収入が7.5億円だから赤字なのである。
「AKIRA」風の絵とどこかで見たことがあるような街並み、「ブレードランナー」に出てくるワンシーンのようでもあるし、「ファイナルファンタジー7」のミッドガルのような気もする。
いずれにしてもこの作品のほうがあとに作られているものなので、それらから影響を受けたものなのかもしれない。

アニメファンならやはり一度は見ておかないと行けない作品の一つかもしれないし、手塚治虫ファンなら是非原作の漫画も見ておきたいところ。

ま、私はアニメファンを自認していないし、手塚ファンでもないので…

メトロポリス [DVD]

音楽は良かった。
全編通じてジャズ。
ラストはレイ・チャールズの歌声も。