悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

なでしこジャパンベスト4

南アフリカ戦の戦いぶりが非難の的になっていたなでしこジャパン。まあ、それには伏線があった。
競技が違うが、バドミントン女子ペアでヒドい試合があり、4組8人が失格になるという前代未聞の珍事があった。世界ランキングが1位(中国)、3位、8位(韓国)、12位(インドネシア)の4ペアという優勝を狙う者たちが一挙に失格という事である。お陰で日本のペアにメダルのチャンスが巡ってきたのである。決勝進出、勝てば金メダルである。これも運というものだろうけど、なんだかしっくりこない。まあ、問題の試合を見る限りひどい試合で失格処分もしかたがないかもしれない。
そういうことがあったので、なでしこジャパンにも引き分け狙いで勝ちにいかなかったことを痛烈に批判されたのである。しかし引き分けはあえて負けるということとは違う。また、サッカーの世界では引き分け狙いは日常茶飯事。どうレベルで語られても困るというもの。まあ、かなり格下の南アにボールを回すだけで得点を狙わなかったのは見苦しい感じはしたが、それでも前半にはシュートも打っている。ただ、1位通過することに何の意味もない組み合わせと試合会場の地理的な点を考えると監督なら当然そういう指示をして然るべきところだろう。
予選リーグはここまで。昨晩行われたブラジル戦である。もちろん強豪である。一方的に攻めまくるブラジル。それをしのぐ日本という展開であったが、少ないチャンスをものにした日本が2-0でブラジルを下した。
それに対してブラジルからイチャモンがついたのである。王者にふさわしくない戦い方だのと…。負け惜しみなんだろう。男子ほどではないといえ、エースストライカーのマルタは世界ナンバーワンプレイヤーであるし、得点王候補のクリスチアーニなど、個のチカラは日本よりも圧倒的に強いチームである。引いて守ってカウンターというのは戦術であり、非難されることはあるまい。
それに見ていても引いて守っていると言うよりは圧倒的に押し込まれていて、苦しい展開だった。そこをこじ開けることができない決定力の無さを嘆くべきだろうと思う。こういう負け惜しみを敵の監督から言わしめるところが強豪になった証でもある。この勢いで次の試合も勝ってもらいたい。オリンピック前の御親善試合では完敗している相手だ。リベンジを期待する。

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