宝物を隠した海賊の秘密の地図を手がかりにそれを見つけるというお話だった。そこに登場するのは暗号文であり、この作品が暗号を扱った推理小説の最初のものらしい。まあ、ポー自身が推理小説の草分け的な存在だから当然なのかも。この作品も後の推理小説作家に多大な影響を与えたとされる。ありきたりな暗号解読ながら、その流れがわかりやすいのでその後の暗号を扱った小説の手本になったのだろう。この作品には殺人やらそういうものはないが、そういった意味での新しいジャンルとして多くの後世の作家に真似をされた。「モルグ街の殺人事件」が密室殺人というトリックを扱った世界初の推理小説であり、これが暗号を扱った世界初の小説。やっぱり凄い人だったんだろうね。
短い作品で割りに手軽に読める。
モルグ街の殺人・黄金虫 ポー短編集? ミステリ編 (新潮文庫)
- 作者: エドガー・アランポー,Edgar Allan Poe,巽孝之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: 文庫
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