悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

MEG・ザ・モンスター2 無敵のジェイソン・ステイサムが挑む巨大古代鮫再び

画像はAmazonより

昨日は怪獣映画を観ましたが、その前日にこの映画をU-Nextでみました。
本来は次の日に「キングコング」や「ゴジラ」を見るのが普通ですが、このシリーズもかなりお馬鹿な映画ですので、ちょうどよかったかもしれません。

このBlu-rayのジャケットにあるようなシーンはともかく、ジェイソン・ステイサムジェットスキーに乗りながら、やりを投げつけるというのは終盤の盛り上がるシーンです。
ジャケットに騙されるということがよくある中で、この映画に関しては、このシーンは見どころになっています。

さて、この映画もご都合主義というか、ツッコミどころが多すぎて、そんなことを追いかけていては絶対に楽しくない映画です。
そこはもううっちゃっておいて、頭の中を空っぽにして楽しんだものがちです。
とりあえず、ものすごく巨大な古代サメのメガロドン(メグ)をチート級の強さを誇る私達のジェイソン・ステイサム様がやっつけてくれる、ただこれだけの映画なのですが、そのハチャメチャぶりがもう中途半端ではなく、突き抜けています。
そうです、昨日見に行った映画「ゴジラVSコング 新たなる帝国」と同様で、そこに理屈やリアリティなんてそっちのけで、突き抜けてしまっているのです。

あらすじというか、ストーリーはちゃんとあります。
ただ、だから何?というメッセージ性は全くありません。
そんな高尚なものをこの映画に求めてはいけません。
笑えるようなシーンがたくさんあって、「んなバカな~」ということが連続です。

前作のヒロイン、スー・インは亡くなり、その愛娘メイイン(ソフィア・ツァイ)を育てているのは伯父のジウミン(ウー・ジン)とジョナス(ジェイソン・ステイサム)。
ジウミンは父親から海洋研究センターを引き継いでおり、メガロドンのハイチの飼育にも成功しています。
ハイチを電気信号で調教を試みるなど無茶なことばかりを行うジウミンで、メイのメイインもそういう部分があるのか、ジョナスの言いつけを守らずに海底探索についてきます。
海底ではメガロドンを発見するとともに、見知らぬ海底基地を見つけます。
その海底基地はジウミンには秘密裏に採掘をしている者たちでした。
そしてその証拠を隠滅するために爆破。
ジョナスたちは浮上することができず潜水艇の中の空気も僅かになります。
絶体絶命の危機を救ったのはジョナス。
そしてこの裏切り者たちの正体もわかりますが、彼らはジョナスたちを抹殺しようとします。
同時に深海からは巨大なメグがやってきます。
裏切り者たちとメグ、そしてメグと同じ古代の生物であるトカゲのような生物も人間の世界にやってきます。
深海からはメグと戦う巨大なタコも登場。
ジョナスたちは生き残ることができるのでしょうか。

ご都合主義の映画ですから、結果は書かずともわかると思いますが、主演のジェイソン・ステイサムは理屈抜きに強いということですが、彼の他に主要人物の男性が3人います。
研究所のボスでもあるジウミンもおバカですが、ミニ・ジェイソン・ステイサム?と言っていいほど頑丈です。
ヘリコプターから落下もしますし、トカゲのような古代生物とも戦います。
更に彼は巨大なタコを爆破するなど、主人公顔負けの活躍です。
もう一人の黒人もおバカ2号ですが、やたらと強いです。
登場したときからお笑い担当なのですが、ジウミンも相当にお笑い要素があります。
ふたりともお笑い担当ということで「不死」属性付きなんですね。
このお笑い担当の黒人、ペイジ・ケネディという人らしいのですが、映画の終わりにラップを披露してくれます。
そのラップがとてもノリの良い曲なのですが、歌詞が笑えます。
この映画のために作ってくれたと思うのですが、子供が作ったような歌詞でわかりやすいですよ。
傑作です。


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前作ではまだ幼かったメイインはまだ子供ながらも大きくなっていました。
母親役を演じていた美人女優のリー・ビンビンは出演していません。
まあ、この映画に出演するメリットを感じなかったのかもしれませんが、この映画はゴールデンラズベリー賞総なめしそうな評価でした。
他の作品もすごかったのでノミネートで終わりましたが、監督賞、主演男優賞、作品賞と全てにノミネートされています。
まあ、色んな意味でひどい映画なのですが、そういった部分に目をつぶってしまえば、普通に楽しめる映画です。
B級映画に一流の俳優と予算をつけて大作として公開している、これは正しいB級映画のあり方ではないですよね。
面白かったですけどね。

 

ゴジラVSコング 新たなる帝国

画像は公式サイトより

映画館に行ってきました。
まだ観終えてそれほど時間が経過していません。
前評判は微妙な映画です。
あまりがっかりしないように、予行演習ではないですが、同じようなおバカ映画を昨日視聴しました。
ジェイソン・ステイサム主演のサメ映画。
B級映画ではないのですが、限りなくノリはB級っぽかった映画でした。
それについてはまた後日改めて紹介します。

4月26日から公開が始まったGW映画です。
内容から言ってもお子様と一緒に楽しみファミリー映画でしょう。
ただ、日曜日のお昼の時間なのですが、劇場内はガラガラでした。
半分も席は埋まっていなかったと思います。
子供の頃に観た「キングコング」(1976年)版は劇場はいろんな年齢の人がいっぱいでした。
考えてみれば、子供の頃、映画館に行って立ち見というのも結構ありました。
最近は立ち見というものが禁止されてしまったのかどうかわかりませんが、座席は指定ですし、途中から見てそのまま立ち見、上映が終わって出ていった人の席の後に座ってもう一度見る、なんてことが普通にありましたよね。
最近は上映のたびに総入れ替えになるのでそういうことは無理なのでしょうね。

脱線しましたね。

あらすじです。
壮絶な戦いを経たゴジラとコング。
戦いから3年。

画像は公式サイトより

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ゴジラは地上で他の怪獣たちを黙らせ、地上の支配者であることを見せつけます。
コングは地底内にある空洞で暮らしており、この巨大生物が再び戦うという惨事は避けられています。
コングと同調する能力を持つ聴覚障害の少女ジアを引き取ったのは、モナークの科学者であるアイリーン。
しかしジアは謎の信号を受けて、コングになにか起きると訴えるのです。
モナークとしても謎の波長の信号をキャッチ。
アイリーンとジア、モナークの専属の獣医であるトラッパー、そして前回もひょんなことから地底世界に行ったことがあるバーニーがこの調査に加わることになります。
コングは地底世界でまだ見つけていない土地に入り込みます。
そこではスカーキングと言う巨大な猿が支配する土地でした。
スカーキングには強力な戦闘力をもつモンスター、シーモがいるのでした。

画像は公式サイトより

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シーモは冷凍能力を持ったブレスを吐き出し、あらゆるものを凍結させてしまいます。
冷凍ブレス攻撃によって右手を負傷したコング。
コングを手助けするためにモナークはコングの右手を補助する機械を取り付けます。
そしてコングはかつて死闘を繰り広げたライバルのゴジラに助けを求めるのです。
ゴジラ+コングの表の支配者コンビとスカーキング+シーモの地底内の覇者コンビによるタッグマッチが始まりました。

粗筋を書いていながら、バカバカしくなってくるようなご都合主義のストーリーです。
もうなんというか、そういう細かいことはどうでもいいよ~って映画です。
そうです、楽しんだもん勝ちの映画です。
怪獣プロレス映画ですね。
本当にそう思えるようなシーンもいくつもあります。
ゴジラが見せた技はプロレスで言うところのブレーンバスターですし、スタン・ハンセンバリのウエスタンラリアットもありました。
東宝の昭和ゴジラシリーズのようなチープなクオリティではなく、ものすごくお金も手間もかかったと思われるCGで大迫力ですが、やっていることは変わりません。


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そして怪獣たちはこれだけではありません。
2時間弱の映画で冒頭からゴジラ大暴れ。
ゴジラに楯突く昆虫のような怪獣をたちまちぶちのめします。
更にコングはコングでヘビのような形状、かつてのマンダのような怪獣と戦いますが、実力の違いを見せつけて、ぶち殺して食料とします。
群れをなして攻撃する狼のような動物との戦いもありますし、肉食の巨大な翼竜も登場します。
別次元の存在感を放っていたのがモスラです。
ゴジラとコングの守護神のような存在でした。
見方を変えれば、プロレスのレフェリーに見えなくもないですね。

ともあれ、もう怪獣たちが大暴れして戦いまくるというシーンがふんだんにあって、そういうものを期待して、見る映画ですね。
ゴジラとコングという最強のタッグによって地底の覇者スカーキングと戦うのですが、途中まで敵だったシーモが雲行きが怪しくなったことからか、それともスカーキングが持っていた武器が壊れてしまったからなのかはわかりませんが、あっさりと裏切ります。
怪獣のくせに、現金なやつです。
スカーキングたち、大猿たちの行動もなんだかとても人臭いです。
「ああ、おるよなあ、こんなタイプ」というようなものを発見するのも楽しいかもしれません。
そしてスカーキングを倒して、もとに戻るゴジラとコングですが、コングは地底世界に戻り、スカーキングに変わってサルたちの支配者になります。
ゴジラは、イタリアのコロッセオに戻り、体を円形に丸く畳んで、眠りに入ります。
「いや、あんた、そこは海に戻ってくれよ~」とイタリア政府は思ったことでしょう。
その姿が自分の犬小屋に戻る犬のようで、笑ってしまいましたね。


さてこの映画の評価ですが、大画面で見るのは楽しいです。
ご都合主義と言われようと、「日本よ、これがハリウッドだ」でぶっちぎってくれていますね。


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キングコング、キングコング2

画像はAmazonより

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少し前の映画です。ジェシカ・ラングつながりで視聴しました。
合わせて続編の2を見ましたが、配役も大幅に変わり、別物の印象です。

 

一作目は私が子供の頃、劇場に見に行きました。
ストーリーはモノクロの作品1933年のストップモーションで作られたキングコングをすでに見たことがあったので、知っていました。
この映画のポスターとかで描かれている飛行機との格闘シーン何かを期待していたのですが、全くそんなシーンはなかったです。
1933年版は戦闘機との戦いですが、当時はもちろんジェット機なんてものはなく、複葉機で機関銃を撃っていました。
ポスターにあるようなジェット戦闘機は出てきませんし、それを握りつぶすというシーンは皆無です。
今回の敵はヘリコプターです。
飛行機ですらありませんでしたね。
映画のポスターに嘘偽りがあるということを幼いながらに学習できたのかなと思います。
私は子どもと言ってもじっくり映画を見ることができる年齢。
幼い子供もたくさんいたと思いますが、小さな子供には退屈な映画だったと思います。
モノクロでストップモーションで描かれていたキングコングとは違い、カラー作品で迫力の映像。
それだけで個人的には大満足でした。
ただ、ストーリーは知ってはいるものの、結末は悲しいですね。
最新攻撃ヘリに装着されたガトリンク銃による虐殺です。

ちなみにこの映画は息子は見ません。
2005年のCGを使った最新の映画を観た彼は、大粒の涙ボロボロと流して訴えていました。
「コングが何をした?悪いのは人間なのに。平和に島で暮らしていただけなのに。」
まさにそのとおりですよね。
人間の欲望とエゴが剥き出しになった映画です。
ストーリーを知っているだけに、このシーンは見たくないんだそうです。

とか言いながらも、「髑髏島の巨人」(2017年)は私と一緒に映画館に観に行きましたし、「ゴジラvsキングコング」(2021年)も劇場で視聴しました。

 

tails-of-devil.hatenablog.com

 

 

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さて、1976年のリメイク版キングコングの続編があるんですね。
およそ10年の時を経て公開された「キングコング2」(1986年)です。
存在自体の記憶もなかったですし、観たこともなかったので、この映画は息子とともに視聴しました。
コングの恋人は美しい女性というのが相場なのですが、この映画ではコングの恋人はやはりコングという展開が待っていました。
キャスティングにはターミネーターで一躍有名になったリンダ・ハミルトンです。
彼女の役柄は科学者であり、前作で死んだはずのコングを蘇生させることに成功するのです。
10年という長い年月をどうやって腐らせずにその肉体を保持していたのか?
脳はどうなっているのか?なんていう疑問はこの映画では完全にスルーです。
そしてレディコングの登場と新たなるコングの恋。
さらにはレディコングの妊娠、出産という展開が待っている作品です。
見方によればそれはそれでありなのかもしれませんが、どうにもご都合主義が強すぎますし、全体にチープな感じが漂い、観ていられない映画でした。
ジョン・ギラーミンは前作の監督であり、この作品でもメガホンを取っている正式な続編なのですが、脚本が悪いのか演出が悪いのか、面白みがなかったです。
息子はこちらのほうがずっと良かったみたいです。


ともあれ、「ゴジラVSコング 新たなる帝国」も息子と一緒に劇場に足を運ぶつもりです。

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