悪魔の尻尾

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世界の壁は厚かった~クロアチア戦、惜敗 日本代表

 

深夜に行われたワールドカップ決勝トーナメント。
クロアチア戦。
何かとワールドカップでは縁のあるクロアチア
初めて出場したのはフランス大会で、日本もクロアチアも初出場。
同じグループリーグで戦います。
初出場と言っても、そのサッカーのレベルは高く、テクニックと強さを備えた強豪国です。
このフランス大会でも3位となりました。
当時の主力はACミランボランチであったボバン。
そしてストライカーのシューケル。
今もバロンドールを獲得したルカ・モドリッチというスター選手はいますが、派手さはなく、、チームとして非常に手堅くまとまっており、失点が少ないチームです。
今大会もグループリーグでは、負けなしで失点1と非常に固い守りのチームです。
そんな固い守りのチームから、なんと前半、1店をもぎ取ります。
ハードワークの塊のようにスプリントを繰り返す前田選手の前に、ボールが入り、ゴールを決めます。
願ってもない先制点で、1-0で折り返します。
考えてみれば、今大会で日本が先制点を取ったのは初めてです。

ボール支配率は圧倒的にクロアチアでしたが、日本も鋭いカウンターなどで特典を匂わせるような非常によい戦い。

しかし後半早々にピンポイントのクロスを合わされ、同点に追いつかれます。
その後はお互いにチャンスを作るものの失点を赦しません。
日本の攻撃の肝である三笘選手もマークがきついのか、全くチャンスを作ることができず、またスピードのある浅野も裏を取ることが全くできませんでした。
90分戦って決着がつかず、決勝トーナメントは引き分けがありませんので、延長線に入ります。
延長線でも互いに決めきれませんが、見ていて圧倒していたのはクロアチアでした。
日本はカードを早々に切ったものの、機能していませんでした。
毎回うまく行くわけでもなく、日本の途中交代選手に対する警戒もあります。
延長後半は流石にどちらも疲労困憊で、ただ前に蹴り出すだけの展開となりました。
日本は持ち前の運動量が落ちたため、PK戦に持ち込むのがやっとの状態でした。

しかし、そのPK線がよくなかったです。
もちろん、PKとは言え、それを決めるのは簡単なようでそうではない。
一人目の南野選手がドンピシャでキーパーのタイミングに合って止められます。
これは嫌な雰囲気でした。
日本の守護神権田選手も反応は悪くありませんが、相手キッカーのシュートのコース、勢いが上回っていました。
二人目は今大会の日本の秘密兵器となっていた三笘選手。
しかし彼も南の選手と同じくキーパーのタイミングに吸い込まれるかのようにあってしまいます。
2人連続で止められると、これはきついです。
対するクロアチアはふたりとも決めて2-0。
非常に厳しい状況。
3人目の浅野選手は決めてくれ、対するクロアチアの3人目は外し、これで3人目まで終わって2-1。
俄然厳しい状況。
4人目のキャプテン吉田選手が止められたときには敗色濃厚となり、クロアチアの4人目も無難に決められ5人目のキッカーをまたずに敗れ去りました。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った人間だけだ」というロベルト・バッジョの名言がありますが、3人が外したら勝てないです。
正直すぎるタイミングで、ちょっとはフェイントを入れても良かったのではないかと思うんですね。
結果論ですけどね。

とは言え、今大会の台風の目として注目されたことは嬉しかったですし、日本サッカーがまた一歩前進したと思います。


代表の選手、お疲れ様でした。
森保監督、ありがとう!と言いたいですね。

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