悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

日本VSイタリア戦 コンフェデレーションズカップ

先ほど中継を見終わったところ。
惜しかった、残念、よく頑張った、評価はいろいろあるけれど、結果を見れば負けたという事実のみ。
ただしかつての日本代表の惜敗とは違う感じはあった。
ブラジル戦では全くパスが回せなかったが、今回はボールを持たせてもらえ、パスも面白いように周り、ブラジル人ばかりのサポーターも日本を応援する声が大きいなど日本国内のホームでの試合のような雰囲気だった。
それだけサポーターを味方につけるだけのパフォーマンスを見せた前半の入りかたが良かったのだと思う。
本田のPKはともかく、香川のボレーは見事だった。2-0。勝てる。誰もがそう思っただろう。きちんと試合をコントロール出来れば勝てても何らおかしくない試合だった。
しかし、前半終了前に気の緩みがあったのかもしれないが、コーナーからの失点。相手が見事といってしまえばそれまでだが、簡単に取られすぎ。更にポストに救われるというのもあった。
前半が終わって2-1。まだ1点リードである。後半の出だし次第だと思った。
その通りになる後半5分、7分と出鼻をくじかれあっさりと逆転を許す。
特に同点ゴールのシーンは情けなさすぎる。
ディフェンスの中心であるセンターバック吉田がマイボールをキープできず、あっさり取られて焦って戻ってきたカバーの内田のオウンゴール
内田は責められない。吉田の軽率なプレーというしかない。ディフェンダーというのはヒーローになりにくいし、ミスをすると戦犯扱いという厳しい立場ということを差し引いても避難されてしかるべきプレーだと思う。
逆転を許したのはPK。長谷部のディフェンスでハンドだが、これも責められない。明らかに故意ではないし。こういう事故のような失点は仕方がない。
だからこそ、軽率なプレーの失点は悔やまれる。
また決められるときに決め切れないプレーも悔やまれる。前半早々の香川の左からのクロスにドンピシャの前田が、キーパー正面にヘディング。決定機を決めきれなかった。
後半交代したハーフナー・マイク。彼はほとんどボールに触ることもなく、何のための交代なのか意味が不明だった。
センターバックセンターフォワードに良い人材がいない。アジアでは戦えるかもしれないが、世界ではまだまだ厳しいということか。
サイドバックは控えもいる。攻撃陣も香川、岡崎はもちろん今日も素晴らしかったが、乾や清武も攻撃に関しては素晴らしいものを持っている。
しかし中央は手薄。ボランチは遠藤、長谷部に代わるものがいないし、センターバックも現状が良いわけではないが今野、吉田の代わりとなると不安だ。

ザックの采配も非常に疑問が残る。戦略的な交代とは思えない。
内田に変えて酒井宏樹だが、内田のパフォーマンスが悪いとは思えなかった。どちらかと言うと左サイドの長友のほうが良くなかったと思う。そして酒井宏樹も決勝のゴールを決められる。イタリアの途中交代の10番には要注意だと思っていたが、ケアしきれていない。
前田と交代したハーフナー・マイクも全く空気だった。使うのなら高い球を集めないと意味が無い。同じサッカーをするならハーフナー・マイクのようなタイプではなく、スピードのある選手のほうが良かったと思う。ハーフナー・マイクは非常に真面目な選手で海外でもそこそこに結果を残しているが、日本のチームではイマイチフィットしていない。戦術がはっきりしていないことが問題だと思う。

トルシエ元日本代表監督のコメントを以前見て、あらためてそのとおりだと思った。日本はアジアでは強国なのは間違いないが、世界レベルと比べると控えを含めた選手層が薄いと。
同じ選手で使いまわす国と控えが充実した国。当然調子の良い選手ばかりを招集できるほうがよいに決まっている。怪我や故障明けの選手よりもベストコンディションの選手のほうがよい。
そこには競争も生まれる。いろんな攻撃の形も模索できる。同じメンバーで戦い、熟成に熟成を重ねた日本代表だと思うが伸びしろはもうないのだろう。選手も使い続けて劣化しているのでは?とも思う。
本田、長友が膝の怪我の影響がないとは思えない。
遠藤の年齢が上がってきたことによる運動量の低下もあるだろう。

レベルの高い海外クラブでレギュラーとして活躍できる選手がもっと出てくればいいが、なかなか難しいもんだ。

http://footballnet.2chblog.jp/archives/28437536.html
超訳で関西弁で面白いが、割りと核心をついていると思う。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.