悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 見てきました~

映画館行ってきました。
前作ジュラシック・ワールド 炎の王国」のエンディングシーンから、今回の映画の展開は想像できる点はありますが、やはり実際に見てみるとワクワク、ドキドキの146分、長めの映画にかかわらず、あっという間でしたね。
巨大な恐竜が大暴れ、大画面で見るのが楽しい映画です。

www.jurassicworld.jp

映画の概要

監督 コリン・トレヴォロー

脚本 コリン・トレヴォロー

原作 マイケル・クライトンジュラシックパーク

製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ

製作国 アメリ

公開 2022年6月 アメリ
   2022年7月29日 日本

上映時間 146分

製作費 185,000,000ドル

   

あらすじ

イスラ・ヌブラル島からアメリカに連れてこられた恐竜たちはオークションに掛けられましたが、トラブル発生。
ロックウッドの邸宅に閉じ込められていた恐竜たちはそこから逃げ出して、数年後。
恐竜たちは、世界中に生息するようになりました。
人間との共存の中での摩擦もあり、様々な被害も報告されています。
そんな中、恐竜のDNAをビジネスに結びつける人もいるのです。
Biosyn(バイオシン)社のCEOであるルイスはその急先鋒でした。
彼はイタリアのドロミティ山脈にサンクチュアリと呼ばれる恐竜のための施設を建設し、保護しつつも彼らを研究利用しようとしているのでした。

ラプトルの調教師であったオーウェンジュラシックワールドの現場責任者であったクレアはロックウッドの娘シャーロットのクローンとして生まれたメイジーの親代わりとして匿いながら、恐竜たちの保護の活動をしています。
メイジーは思春期を迎え、親でもない彼らに行動を規制されることをよしとしていません。
彼女はクローン人間として貴重な研究対象です。
オーウェンに育てられたラプトルのブルーは子供を生んでいました。
子供にはメイジーがベータと名前をつけました。
ブルーやベータのDNAもまた科学のためには貴重なサンプルでした。

そんな中、メイジーとベータはハンターに見つかり、拉致されてしまいます。
オーウェンたちは直ちに彼女の救出に向かうのです。
メイジーたちが連れて行かれたのは恐竜の闇市場であるマルタ島
かつてはオーウェンとともにラプトルの世話をしていたバリーは今やCIAの人間として闇の取引現場を抑えるべく潜入捜査にあたっていました。
バリーを頼りにメイジーの後を追うのです。
そこでメイジーの足取りをつかむものの、すでにメイジーたちはサンクチュアリへと送られているのでした。
マルタ島で闇の運び人をしていた、ケイラに助けられ、オーウェンとクレアはマルタ島からサンクチュアリに向かうのでした。

巨大イナゴの発生で農作物に多大な被害が出ていました。
しかし、バイオシン社の種苗を使った作物には被害がありません。
初代ジュラシック・パーク開設時にオブザーバーとして意見を求められていた著名な学者であるエリー・サトラー博士は、バイオシン社から巨大イナゴのサンプルを入手して証拠を抑える必要があると考えるのでした。
エリーは、同じく初代ジュラシック・パークの開設のときにオブザーバーであったアラン・グラント博士に協力を求めるのでした。
こうしてアランもエリーもサンクチュアリに向かうのです。

サンクチュアリではCEOであるルイスが出迎えてくれますが、彼はビジネスにしか興味が無いようです。
彼の右腕でもある若手の重役ラムジーが博士たちを案内することになります。
バイオシン社にはお抱え学者としてかつてジュラシック・パークのオブザーバーの一人でもあったイアン・マルコム博士がいました。
旧知の仲でもある彼は、地下に潜入することができるパスを渡すのでした。

エリー博士はサンプルを持ち帰り、バイオシン社の悪行を暴くことができるのか?
オーウェンとクレアは娘のメイジーを救い出すことができるのか?
サンクチュアリで繰り広げられるサバイバルが始まります。

キャスト

オーウェン・グレイディクリス・プラット
優秀なラプトルブルーを卵の頃から育て上げ、調教した人物。
今はメイジーの良き保護者として恐竜の保護などに努めている。

クレア・ディアリングブライス・ダラス・ハワード
ジュラシック・ワールドの元現場最高責任者でしたが、あの惨事を経験してからは恐竜保護グループのリーダーとして活動しています。
かつての部下たちは彼女の過激な活動についていけず、離れていきます。

メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)
前作「ジュラシック・ワールド 炎のお王国」で火災になった祖父の豪邸に囚われていた恐竜たちを開放。
彼女は母シャーロットのクローンで、クローンで作られ、人間によって管理されている恐竜たちと自分を重ね合わせています。
クローン人間であり、彼女のDNAは大変貴重なサンプル。
世界中で狙われている人物。

アラン・グラント博士(サム・ニール
恐竜博士、古生物学者で初代ジュラシック・パークの開設のオブザーバーとして事件に巻き込まれました。
その後、その経験から、イスラ・ヌブラル島へは、行きたくもないのですが、行く羽目になってしまいます。
今回は旧友エリーの誘いを断れず、やはりサンクチュアリへ同行することになります。

エリー・サトラー博士(ローラ・ダーン
生物学者でアラン・グラント博士と同じく初代ジュラシック・パークの開設に関してオブザーバーでした。
彼女は結婚して子育てをしていましたが、すでに子どもたちの手も離れ、夫とも離婚して再び学者として活動しています。
そして巨大イナゴの大量発生からバイオシン社に強い疑いを持ち、証拠を得るために行動するのです。

イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム
数学者である、カオス理論の専門家でしたが、初代ジュラシック・パーク開設の際のオブザーバー。
現在はそれらの経験からバイオシン社のお抱え学者となっていますが、CEOのルイスには強い疑いを持っているようです。

ルイス・ドジスンキャンベル・スコット
バイオシン社のCEO。
表の顔では恐竜を保護している慈善家ですが、裏の密輸業者とつながっており、世界中の恐竜を捕獲してサンクチュアリで育てています。
その目的は彼らのDNAを解析し、ビジネスに利用するためです。

感想

ジュラシック・パークシリーズの後を受けてスタートしたジュラシック・ワールドシリーズですが、全く別企画というわけではなく、ジュラシック・ワールドはずっと前シリーズの物語の延長線上にあります。
今回のこの映画はジュラシック・ワールド3部作の最後の作品ですが、ジュラシック・パークジュラシック・ワールドすべてを含んだ集大成的な内容となっています。
もちろん今回の作品が初めて見る人でも違和感なく楽しめるようには作られていますが、これまでシリーズを知り尽くした人にはわかるシーンがふんだんに散りばめられています。
もちろん最新の映画なので、映像は見事の一言です。
ドラマとしても展開がスピーディで、飽きさせません。
146分とこの手の映画としては長めなのですが、あっという間でした。

降って湧いたようなバイオシン社でしたが、実は初代作ジュラシック・パークでも登場しているのです。(俳優は別人)
太ったプログラマーのネドリーに胚を盗ませようとしていた人物です。
ストーリーを完全に把握している人でないとバイオシン社という存在に気づかないでしょうね。

このシリーズの主演は言わずとしれたオーウェンを演じるクリス・プラットですが、今回は前シリーズの主演たちも共演しており、非常に賑やかです。
そして元空軍パイロットで、この物語のキーマンの一人でもあるケイラがとてもいい人で救われるのですね。
またこういう映画には悪人が何人もいるのですが、今回の映画においてはバイオシン社のCEOのルイス・ドジスンだけが諸悪の根源でした。
ジュラシック・パークシリーズでもずっと遺伝子を弄くりまくっていたウー博士は今回も遺伝子を操作してとんでもないことをやらかしてくれるます。
ですが、彼はそれらの行為に対して非常に悔いています。
これまでも何ともいえない立ち位置であったウー博士ですが、描き方でこんなにも変わるものなんですね。
遺伝子工学においてはウー博士が何から何まで知り抜いているということですが、今回の作品で遺伝子工学の天才は彼ではなく、自分のクローンを作ったシャーロットこそが天才だったということですね。


さて天才の頭脳だけでなく、この映画では女性が大活躍します。
もうスピルバーグの映画では強い女性というのがある意味定番なのです。
死なない女であるクリスのパートナーのクレアは今回もたくましく生き抜きます。
また子育てを終え、夫とも別れても己の道を貫くエリーもたくましいです。
人畜無害な善人アランをそそのかして協力させるところなんかもそうですが、巨大イナゴに襲われるシーンでも戦う彼女たち。
動かない機械に対して暴力的に「動かないとぶっ壊すわよ~」的なノリで叩きつけたら動いた~なんてシーンも特徴がよく出ています。
貴重なDNAの持ち主、クローンであるメイジーもめちゃくちゃ強くてたくましい女性です。
元のDNAも大富豪の娘ですが、意思が強く、相当すごい人だったんだろうなあと想像できます。
メイジーも今はまだ、あどけない少女ですが、将来どんな女傑になっていくんでしょうかね。



さて登場する恐竜ですが、おなじみティラノサウルス・レックスは今回も登場します。
残念ながらラスボスという立ち位置ではありません。
ラスボス的な存在はギガノトサウルス。
ティラノサウルス・レックスよりも巨大という存在ですね。
そして草食獣なのにやたらと強いとされるテリジノサウルス。
その爪はまさにXmenに登場するウルヴァリンそのものです。
草食の哺乳類が目障りなのか、爪でぶっ殺してくれます。
割と早めに登場しますが、ラストシーンでも登場させるなんて、恐竜大好きな人には、ニクい演出ですね。
画面狭しと暴れまくってくれますが、「勝手にたたかえ」と言いたくなるような人間キャラクターの置いてきぼりですね。
大分ネタバレしてしまっている気もするので、この辺にしておきます。
やっぱり映画を見るのが一番ですね。


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