Amazonプライムで見ました。
なにか目的があったわけではなく、なんとなく目に止まったからですが、これがなかなか見ごたえのある映画でした。
内容は悲惨です。
映画の概要
監督 アンソニー・マラス
脚本 ジョン・コリー
アンソニー・マラス
製作国 インド
アメリカ
オーストラリア
公開 2019年
上映時間 118分
製作費 17,300,000ドル
興行収入 21,300,000ドル
キャスト
アルジュン （デーヴ・パテール）
ムンバイになる五つ星ホテル・タージマハルに務めるインド人
オベロイ料理長 （アヌパム・カー）
タージマハルの料理長
デヴィッド （アーミー・ハマー）
ホテル・タージマハルの宿泊客でVIP
ザーラ （ナザニン・ボニアディ）
デヴィッドの妻でインド人
ワシリー （ジェイソン・アイザックス）
ホテル・タージマハルに宿泊するVIP客
サリー （ティルダ・コブハム・ハーヴェイ）
デヴィッド夫妻の付き人、ベビーシッター
あらすじ
幼い子と二人目の子供を妊娠している妻のために、アルジュンは、5つ星ホテルであるタージマハルのレストランで給仕として働いています。
このホテルにはイラン人大富豪のザーラとその夫であるアメリカ人デヴィッドの夫妻が宿泊します。
ザーラとデヴィッドには乳飲み子が折り、ベビーシッターのサリーも同伴しています。
また元ロシアの特殊部隊出身のワシリーといったVIPも宿泊しているのでした。
イスラム教徒である若者数名が離れた土地から指示を送る「兄弟」によって、「事」を起こそうとしています。
彼らは指導者である「兄弟」によって洗脳され、テロを起こします。
まずは駅周辺で機銃の乱射によって大勢の命を奪います。
逃げ惑う市民たちは5つ星ホテルのタージマハルへと殺到。
フロント責任者は異常事態と判断し、彼らを一旦中に入れることにします。
しかし、逃げ惑う市民に紛れ、別のテロリストがこの集団に紛れてホテルへ侵入します。
機関銃などの武器を持ち込んだ数名のテロリストにより、ホテルはたちまち占拠されます。
ホテルのレストランの料理長であるオベロイは忠実なる給仕たちとともにお客様を安全な場所へと誘導します。
窓がないチェンバース・ラウンジでした。
幼い子供をホテルの部屋に残しているザーラは子供の安否が心配でした。
夫のデビッドは決死の覚悟で部屋へ戻ります。
シャワーを浴びて何も知らなかったベビーシッターのサリーでしたが、クローゼットに隠れ、なんとか難を逃れていたのでした。
デヴィッドとともにチェンバーズ・ラウンジへと戻ろうとしますが、デビッドは人質として拘束されてしまいます。
チェンバーズ・ラウンジに避難していることがテロリスト知られ、お客様とともに外への脱出を図ります。
ムンバイから離れたところにある特殊部隊はようやく到着の目処が立ちます。
「兄弟」はテロリストたちを扇動し、ホテルを焼き払うように指示。
そして人質たちもすべて殺すように告げます。
デヴィッドやワシリーも射殺されてしまいますが、ザーラはイスラム教の言葉が全てわかり、イスラム教のムスリム式の祈りを捧げます。
テロリストは彼女を射殺することはできませんでした。
特殊部隊の突入により、テロリストたちは殺されます。
多くの人を犠牲にした痛ましいテロ事件でした。
被害者の半数はお客様の生命を守ろうとしたホテルの職員たちでした。
感想
2008年に起きたムンバイでの同時多発テロを元にしたドキュメンタリー「Surviving Mumbai」をベースに作られた映画だそうです。
実話ベースだけに、恐ろしさが全面に出ています。
ホテルを舞台にしているだけに市街戦であり、生々しいです。
ちょうどロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れてきますが、ロシア側にどのような理屈があるにせよ、やっていることは暴力による解決であり、このテロリストがやっていることと何ら変わらないなあ、という気がします。
戦争はどのような場合も悲惨ですが、特に無抵抗な人間を巻き添えにする事件はいたたまれない気持ちになります。
どのような理由があるにせよ、テロ行為は許してはいけません。
テロの実行犯たちも実は被害者なんだろうとは思います。
この事件の黒幕「兄弟」と呼ばれていた、ブルは現在も捕まっていないと言います。
なんとも後味が悪いです。
