悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

高慢と偏見とゾンビ

f:id:tails_of_devil:20211012184217p:plain

高慢と偏見とゾンビ


www.youtube.com

タイトルからしても怪しげなトンデモ映画、B級映画臭い気がしないでもないですが、なかなかしっかりした映画でした。

妻は「自負と偏見」のファンというか、色んな作品を見ています。
この映画も妻と一緒に鑑賞したものなのです。

 

少し前に見たので、忘れている部分も多少ありますが、印象としてはちゃんと作られた映画で5段階では星3つくらいは上げたいと思いますね。

ストーリーはもう「自負と偏見」そのまんまで、世界観もそうなのです。
そこは本当に真面目に作られています。

キーラ・ナイトレイ版はブルーレイも購入してコレクションとしておいています。
しかし、案外購入してからはあまり見ていないですね。

もう一つBBC版の「高慢と偏見」も視聴しています。
これも妻が好きなので、一緒に見ようと言われてみたものなんですが、この作品にかなり忠実に作られているのです。

違いはこの世界がゾンビによって侵されているということです。
冒頭のシーンからゾンビが出てきますが、主人公のエリザベスはかなりの格闘術を持つ強い女性です。
一方のダーシーはゾンビハンターで冷静、冷酷な人物なのですが、なかなかその辺のバランスというのもうまくやっていますね。

ゾンビに感染していても、普通に振る舞うことができるのです。
そのためにはちゃんと処置をしないといけないのです。

 

プライドの高い貴公子ダーシーはベネット家を少し小馬鹿にしたような態度を取ります。
女性として自我を通すのは難しい時代でも強く生きようとしたエリザベス。
彼女はダーシーに対しても臆することなく、強い女性でいようとします。

そういう強くて優れた女性であるエリザベスをダーシーはとても興味を持つのですが、プライドが高い=「高慢」なために、素直になれません。


一方、エリザベスは鼻持ちならないダーシーを誤解しているのでした。

そのため、ダーシーの言動に対して批判的な目で見ているのでした。
それこそ彼女の「偏見」でした。

 

 

tails-of-devil.hatenablog.com

 

 

主人公はベネット家の次女のエリザベス。
演じるのはリリー・ジェームスと言う女優です。
大変綺麗で、この映画ではとてもセクシーに優雅にゾンビをバッタバッタとなぎ倒すのです。
タイタンの戦い」にも出ていたそうですが、全然記憶に残っていません。
それよりもディズニー映画「シンデレラ」で有名になった女優ですね。

ダーシー役のサム・ライリーはハンサムというよりも冷たい感じがする男性。
スラリとした長身でモデルもやっているそうです。
この映画のダーシーにはピッタリです。

一方ダーシーの親友でハンサムなお金持ちピングリー役は正統派の二枚目俳優ダグラス・ブース。
これぞ善人で人畜無害。
エリザベスの姉のジェーンのお相手です。

 

ジョン・ウィッカムを演じているのが、ジャック・ヒューストン。
ウィッカムさんは原作でも割と最低な感じでしたが、この映画では感染しています。
つまりはゾンビです。

 

エリザベスのお見合い相手であるコリンズさんを演じているのはマット・スミス。
モテなさそうな雰囲気を醸し出しています。
原作通り。

演じている俳優は特別すごいキャストというわけではないかもしれませんが、全く無名の俳優でもなく、そこそこの大物です。

そして予算もかなりつぎ込んだ映画でもあります。
残念ながら興行的には完全に失敗ということになるのでしょう。
やはり不朽の名作をゾンビで汚したということで批判もあいつだのかもしれません。
完全なお笑い、パロディではなく、かなりシリアスな恋愛ドラマの要素もあるため、中途半端に映ったのかもしれません。

 

個人的には楽しめたので悪くはないのですけどね。

ただ、ゾンビ映画という一面もありますので、視聴者を選びます。
どぎついグロシーンはないとはいえ、ジェーン・オースティンの原作を期待している人はドン引きしてしまうでしょうね。

 

 

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.