悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

「シン・ゴジラ」私はこう読む

まだ全てを読んでいないが、Kindle本として購入して非常に楽しめている。
「何をこんな怪獣映画で政治家がものを言っているとか、平和な国だなあ」とこういう感想を持つのはこの映画を見て、この本を読んでもらってからのほうがいいと思う。
私は映画館で上映して割りとやハイ段階で見に行ってきた。
見た後は非常に良い映画だったという気持ちで一杯で、お金を支払って見る価値があると断言できると思っていた。
そんな中でこの映画についてインタビューするマスコミ側もどうかしていると思いつつ、それに答えている石破元防衛大臣に対して、上記のような理由で少し違和感も感じていた。
石破氏が、日本にたくさんいる政治家の中で兵器オタクとして有名であり、国防に関してはしっかりとした考えを持ちながらも、国民にできるだけわかりやすく話をする数少ない政治家であるという認識はあった。
この本の冒頭のインタビューに持ってきているのは当然であるし、その部分を読むだけでもこの本を手に取る値打ちはあると思っている。
つまり先述の「暇な政治家」という発言は撤回である。
この平和なときにでも、有事に備える、あり得ない、想定外ということを想定して準備することが国防の基本だと改めて考え直す機会になった。
シン・ゴジラという映画は怪獣映画にあらず。
怪獣以外はすべてリアリティをとことん追求した映画であるということが改めて分かる。
だから感銘を受けたし、良い映画で、大人としても見応えがあったと断言できたのだと思う。
冒頭から首相を中心として日本の中枢があたふたしている姿はもはや政治コメディとして笑うだけではなく、実際にはそうならざるをえないようなところもうなずけるようになった。
まあ、この本を読み進めると、映画のあら捜しをするようなところもあるのだが、それでも概ねこの映画がいかに現実をリアルに再現しているのかというのが改めてわかる。

2日続けてシン・ゴジラを見た。
この本を読んで改めて見てみるとまた違った楽しみ方がある。


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