宮部みゆき原作の映画。
前編、後編と2つの作品を合わせて鑑賞。
まあ、2本いっぺんに見るには時間が長いので2日に分けて鑑賞した。
しっかりと作られた真面目な邦画である。
とは言え、ちょっとなあ、と思えるようなところも沢山ある。
原作を読んでいないのでこの作品をどう評価していいのかわからないが、映画としても非常に良い作品の部類に入るのではないかと思う。
中学で起きた事件。
同級生の死。
同級生は自殺と断定され、学校及び警察はそういう判断のもとに生徒たちに説明。
しかし、告発文と書かれた匿名の手紙によって、この事件は学校全体を巻き込む大事件へと発展していく。
傷つき、苦悩する生徒たち。
話のネタに煽るテレビ。
主人公藤野涼子を演じる中学生が素晴らしい。
この物語の語りとしては尾野真千子が藤野涼子として教師となり、過去の自分を語るが明らかに主人公として演じているのは新人の藤野涼子。
なんと1万人のオーディションから選ばれた新人で、この作品がデビュー作で演技経験もない人である。
そして初めての役名をそのまま芸名としたらしい。
周りを固める生徒たちの演技も素晴らしい。
まえだまえだの兄の真面目だが、ぼうっとした雰囲気、モテなさそうな感じなど非常にいい味を出しているし、被告の弁護役の秀才神原和彦役や最初に死亡した柏木役の子どもたちも非常に優れた演技だと思う。
主人公藤野涼子ともう一人の女生徒三宅樹里役も非常に良かったと思う。
決してお金がかかっている映画とは思わないが、等身大の中学生で作った映画。
有名子役もいたのかもしれないが、子役たちは全て良かった。
その子役たちを取り巻く親や教師たちの役者もまずまず。
ほんとうはもっと描きたかったこともあったんじゃないかなと思う。
特に死んだ柏木の親として登場した宮川一朗太なんてほぼ台詞もなくもったいない。
長い映画ではあるが、小説自体も非常に長いようなので、それらを描ききれなかったのかもしれない。
こうなると小説も呼んでみたくなる。
時間がかかりそうだしなかなか手が出せないところではあるが。
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一気に興味を惹かれる。エンディングの時の音楽がなんとも不気味。
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前編のほうが良かったかな。
Blu-rayにてTSUTAYAレンタル。
Blu-rayで綺麗な映像で見るとメリットが有る?というような映画でもないな。