悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

しらゆき姫殺人事件

TSUTAYAでまとめ借りしたDVDのひとつ。

元は女房がBOOKOFFで購入してきた本を読んだことがきっかけだが、テレビCMも見て印象に残っていたこともあり、ぜひ見たいと思った。

いきなり美しい「ミキ」さんが殺されているシーンから始まる。
ストーリーは知っているので、その流れをしっかりとチェックするような気持ちで見ていた。
本とは若干異なるところがある。
事件をメディアで広めた裏の主人公とも言えるRED STARこと赤星が本では雑誌記者ということになっていたが、映画ではテレビマンである。
しかし概ね本のストーリーからは逸脱しておらず、非常によく描かれていると思う。
本では殺された「三木典子」はそれほど嫌な感じを受けなかったが、映画では美人だが、かなり嫌な女として描かれている。
まあ、配役の菜々緒がそういう役柄にぴったりでイメージが悪いということもあるのだろうか。
もうひとりの「ミキ」であるお城の中の美しい姫、「城野美姫」が井上真央
この配役はどうなのだろうと思いつつもイメージ的には調度良かったのかもしれない。
真犯人である狩野里沙子役がいい感じで演じていた。
最初に取材されるのかがの女なのだが、馬鹿な報道マンである赤星が彼女に乗せられて、とんでもない方向へ話がドンドン進んでいく。
噂や最近のSNSの情報の伝達の早さで本当の真実以上にデマというのがいかに怖いかというのを描いた作品でもあるので、最初に拡散役を務める彼女の役柄は非常に重要。
そして本を読んで真犯人を知っている者にとっては、いきなりの登場がもったいない。しかしそこは仕方がない。
「タコ」といじめられた谷村夕子役の貫地谷しほりもやっぱり役者を感じる。存在感がある。
そして彼女たちをあの用の追い詰めた親友二人の両親が憎い。
特にダンカン演じる城野美姫の父親は最低の父親である。
クラスを楽しくしようとしているのか本人は受けを狙って自己満足なのだろうが、子供の嫌がる姿がわからない担任の女性教師も最低である。

最近の世相を反映したこういう作品は映画館で見るという作品ではないが、ドラマとしてみるのは面白い。
本以上にSNSらしさを出せており、(本はその部分はあまり読むのが面白くない)そこは本当に良かったと思う。

白ゆき姫殺人事件 [DVD]

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