悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

天才スピヴェット

ひとことで言うと地味な話。
親からも理解されず、素晴らしい頭脳を持ちながらも悩む主人公の少年。
わずか10歳ながら栄えある科学の賞を受賞し、その表彰とスピーチのためにアメリカ大陸をユニオン・パシフィック鉄道に乗って旅する話。
変わり者の両親、カウボーイ気質の父と生物学者の母。そして女優を目指す姉。
主人公スペヴェットは双子だが、性質の正反対の弟を事故で失う。
そのことが彼の両親を苛み、苦しめる。
主人公がなんともすごい。あまりにも賢く、子供らしくない部分もあって好きでなかったが、映画を見ていくうちに、幼いながらも苦悩している姿に感動。
10歳の天才少年の目から見たオトナたちのマヌケな姿を皮肉っている映画。


主人公の子役はこの作品のために生まれてきたような子供で彼も天才。
なんといっても6か国語を操り、武道でもマーシャル・アーツを少年クラスとは言え3年連続で世界王者らしい。
旅の途中に出てくる人物、スミソニアン協会で出会う人々など脇を固めるオトナたちが皆味があって良い。
秀作!

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