悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

Windows8はMicrosoftの大いなる実験なのか

もはや発売されて混乱必至のWindows8である。混乱しないのならそれは全く売れなかった場合のみだろうと思う。このやり方に慣れて使える人は初めてパソコンを触る人に限定されるのではないか。今までPCを触ってきた人にはもはや罰ゲームとしか言えないような難解さを伴った操作性ではなかろうか。
どこを目指しているのかわからないOS。新しいMicrosoftオペレーティングシステムという事だけで、あえて使う必要はなし。
企業ユーザーも個人ユーザーもパソコンの機能にはもはや新しいものを求めているとは思わない。それ以上に今までのやり方を変えるということに非常に抵抗がある。むしろ、フリーズしないことや起動と終了の時間。バックアップをしなくてもデータを残したままシステムを入れ替えられるような方法などが新しいOSの存在価値としては売りだと思うが、そのあたりはあまり語られない。
起動や終了は速いらしい。周辺機器のドライバが提供されるまでまだ時間がかかるだろう。OSのカーネルバージョンは6.2だからVistaや7のもので動く可能性もあるが、色々と予期せぬ問題もやはり引き起こしそう。

Windows7ですらXPのユーザーから見れば使いにくいという苦情をよく言われる。あんな糞なメーラーであるOEが未だにXPユーザーの利用者には人気があるというか、他のメーラーの使い方がわからないのでWindowsLiveメールが使いにくいだの文句を言われる。まあWindowsLiveメールも良いメーラーとはいえないが、あんまり使い方が変わるとは思えない程の変化ですら一般の人にとっては批判の対象になる。
お年寄りなどやり方を箇条書きでメモを取ってそれにしたがって操作しているが、こういう方がXPのパソコンが壊れた時にWindows8のパソコンを使うとなるととんでもないことになりそうである。

このブログでも何度かWindowsの悪口、いや批判を書いてきたが、Microsoftの焦る気持ちはわかるが、今回の失敗で色々と見えてくるところがあり、その失敗を糧にして次のOSでの成功を目論んでいるのだろうか。MicrosoftWindowsというブランドがあるからできる世界最大の実験なのでは?通常の工業製品ではあまりにひどいと販売中止や自主回収になるのだろうが、ソフトウェアで、しかもOSというものならそういう流れにはならないのだろう。自動車や家電では事故による安全問題も関わるが、ソフトウェアにはそういうものはないのだろう。

Microsoftという圧倒的なパソコンOSの支配力が強いため、Windowsを利用する人やそこで動くソフトウェア会社は従わざるをえない。OSのサポートの打ち切りは仕方がないことだろうが、古いOSで十分と考える人達にサポートするような新サービスなどがあればよいが、業界全体としては新しいものをドンドン売っていくという姿勢だから難しいかも。

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