死刑囚が冤罪だったら。
過去に過ちがあるものの犯行当時の記憶がなく、それゆえ改悛の情もないため死刑の判決を受けた男を刑務官と刑務所から出たばかりの青年が冤罪をはらそうとする物語。
読み応えアリ。
傷害致死罪で2年間刑務所にいた主人公、三上純一。またもう一人の主人公の刑務官南郷。
彼らが、無実の死刑囚である樹原亮を冤罪から救うために苦難を共にする。
そしてそれは意外な事実を見付け出すことになる。
人が人を裁く以上、冤罪はありうるが、真相を追究するためではなく、違う力が働いて冤罪が起こるというのはあまりに悲しい。
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/10
- メディア: 文庫
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