悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

セクレタリアト 奇跡のサラブレッド

画像はAmazonより

セクレタリアトという稀代の名馬の物語です。
競馬ファンは楽しめる映画ですが、競馬を知らない人もグッと来ると思います。


概要

監督:ランダル・ウォレス

脚本:シェルドン・ターナー/マイク・リッチ

製作:アメリカ合衆国/2010年公開

上映時間:123分

製作費:35,000,000ドル

興行成績:60,242,000ドル

あらすじ

バージニア州にある競走馬牧場「メドウ・ステーブル」のオーナーであるクリスは病に倒れます。
その牧場の経営も赤字続きだったことから、クリスの息子たちは牧場の売却を模索していました。
そんな中、すでに結婚して専業主婦となっていた娘のペニー(ダイアン・レイン)は牧場の売却に反対します。
彼女は、経営権を父から譲り受けて牧場の経営に乗り出すことになります。
牧場には深い思い入れはあるものの、競走馬のことに関しては素人同然のペニーです。
競走馬を育てるためには、調教師が不可欠でしたが、彼女なりに調べるうちに現在の調教師に不審を抱きます。
高齢のために判断できなくなった父親の牧場を食い物にしているような調教師をクビにします。
そして引退を決めていた元調教師ルシアン(ジョン・マルコビッチ)を強引にスカウトし、ともに学んでいきます。
父には古くからのお金持ちの友人フィップスがいました。
フィップスは大種牡馬ボルドルーラーのオーナーでした。
牧場経営を継いだペニーはこれまで通り、一風変わった方法でお金もちからボルドルーラーの種付けをしてもらいます。
メドウ・ステーブルの名牝2頭の種付けをする代わりにどちらかの仔馬を譲り受けるという契約でした。
どちらの仔馬にするかはコイントスで決めるというもの。
フィップスはコイントスに勝ち、若い牝馬の方を選びます。
負けたペニーはそもそも年老いた名牝サムシングロイヤルを選ぼうと思っていました。
やがて牧場では1頭の仔馬が生まれました。
その馬こそ、後に「アメリカ競馬史上最強馬」とも称される名馬・セクレタリアトなのです。
この仔馬は旺盛な食欲でとても大きく、ビッグレッドの愛称で育てられます。
ビッグレッドは順調に育ち、競走馬セクレタリアトとしてデビューするものの、未熟な騎手によって新馬戦を敗退します。
次に騎乗をお願いしたのは、猛烈な勝ち気を持つロン・ターコット騎手。
気性の悪さもあって、出遅れるものの潜在能力は高く、2歳時に勝ちまくって年度代表馬に選出されるまでになりました。
しかし年が明けて、父クリスが亡くなります。
ペニーは父の遺体の前でセクレタリアトの雄姿を見せたかったとこぼします。
父が亡くなり、遺産相続が大変です。
600万ドルが必要でしたが、それだけの流動資産がありません。
牧場を手放さないためには、競走馬を売るしかありません。
兄はセクレタリアト年度代表馬になったことで売れば600万ドル得られるということで、売却を提案します。
ペニーは拒否。
彼女は引退後のセクレタリアトの種付け権のシンジケートを組んで売却するという方法を提案します。
一株19万ドルというあり得ない金額に反対する声もありましたが、ペニーはセクレタリアトの能力を信じているのです。
セクレタリアトの種付け権は完売しました。
後はセクレタリアトの活躍を待つばかりです。
もし期待外れの結果に終われば、その批判は耐え難いものになるでしょう。
ボルドルーラー産駒はスピードはあるが、距離の適性がない、というのが評判でしたが、ペニーはそのスタミナを牝馬によって克服できると踏んでいるのでした。


 

感想

良い映画でしたね。
主人公ペニーにダイアン・レイン
そしてちょっと変わり者の調教師ルシアンにジョン・マルコビッチというキャストも良かったです。
ダイアン・レインは同世代ですが、この映画は14年前に作られていますから、まだまだお美しいです。
彼女の映画はなんといっても「ストリート・オブ・ファイヤー」ですね。
エレン・エイムが格好良かったですね。
そして「コットンクラブ」も良かったですね。
あの頃は私も若かったなあ。

 

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さて、この作品ですが、競馬が好きなら見て損はない映画ですね。
いや、絶対に見るべき映画でしょう。
セクレタリアトという馬はとても有名というか、歴史的な名馬です。
私のようなそれほどサラブレッドに詳しくない人間でもその名前は知っています。
スピードは超一流で、未だに破られていない程です。
そもそも3歳クラシック時に三冠を達成するということ自体が並大抵のことではないのですが、セクレタリアトはそのすべてをレコード勝ちしたとんでもない馬なのです。
そしてその着差が異常で、三冠最後のレース、ベルモントステークスでは31馬身差というとんでもない勝ち方をしています。
もちろんこんなふうに書いているものの、現役時代を知っているわけではないです。
ただ、記録を見る限りとんでもなく強い馬だったと言うしかありません。
そしてこの快速馬を見て思い出すのが悲劇の逃げ馬サイレンススズカですね。
セクレタリアトはクラシック三冠馬、そして2年連続でアメリカの年度代表馬になるなど偉大な現役時代。
更には種牡馬としても成功を収め、特に繁殖牝馬の父としてはストームキャットなどの成功などまさにスーパーホースだと思いましたね。
それにしても1973年のクラシックのレコードが未だに破られていないなんて、次元の違うスピードなのでしょう。
記録は破られるためにある、そして競馬界ではレコード勝ちなんてしょっちゅうあるわけですが、そんな中すでに50年近く経過しているにも関わらず、セクレタリアトのレコードが破られていないなんて、もうすごすぎますよね。


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