悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

Street of Fire

私の好きな映画に上げているのがこの作品。ストーリーもありきたりで他の人から見ればなんで?と思われるかも知れないが、登場人物、音楽、雰囲気が私の好みとマッチしている。
主演のマイケル・パレは男の私から見ても憧れるほど。格好がいい。二枚目であるのはもちろんだが、登場の仕方、去り方など本当に完璧である。
マイケル・パレはこのあとジョン・カーペンター監督のフィラデルフィア・エクスペリメントという映画に出ていたが、その後は本当に売れていないようである。あまりにもこの作品の印象が強くて、未だに根強いファンがいるようだが、残念である。
この映画のヒロインはダイアン・レイン。私の世代のアイドル女優である。この頃は本当に売れていたようだが、20代30代は本当に売れていなかったように思う。彼女の代表作になるんだろうか。個人的にはコッポラのコットンクラブも大好きな作品なのだが。
敵役レイベンを演じたウィレム・デフォーが最も出世したと思う。もちろん代表作はプラトーンスパイダーマンシリーズでも親友ハリーの父親のオズボーン役でいい味を出している。
脇役に登場する個性派としてリック・モラニスも。ゴーストバスターズの冴えない会計士役が有名だが、私はリトルショップ・オブ・ホラーズが非常に面白かった。

エレン・エイムが売り出し中のロックスターとして地元に帰ってきた。コンサート中に不良グループのボンバーズに誘拐される。エレンのファンで地元でカフェを営業していたリーバとエレンのマネージャーでもあるビリーは、元エレンの恋人のトム・コーディに助けを求めた。トムは女兵士のマッコイとコンビを組んでボンバーズの拠点へ乗り込みエレンを奪還する。ボスのレイベン率いるボンバーズが街へ再びやってきたが、今回はトムとの一騎打ちを行う。そして勝利し、エレンはトムへの復縁を迫る。トムはエレンを愛しているが、ロックスターとして夢を叶えるのは自分ではないと彼女のもとを去る。
とってもシンプルなストーリーだが、その中の音楽や雰囲気がとても好きなのである。冒頭の音楽、コンサートの雰囲気も最高。奪還後にバスの中で出会う売れない黒人シンガーグループも最高。エレンのステージの前座にも登場し、ラストは素晴らしいコンサート。そしてエレンの活躍を信じてトムは街を去るのである。本当にしびれるほど格好がいい。
この歳になってもトム・コーディに憧れるのである。

80年代、MTVが出てきた私たちの世代の青春映画である。今の若い人が見れば、「ダサい」の一言になってしまうかもしれないが、ぜひ見て欲しいと思う。本当に格好良いから・・・

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