悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

探偵物語 赤川次郎

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しばらく小説は読んでいなかったんですが、思う所あり、久しぶりに小説を読みました。

それにしても今更赤川次郎、今更「探偵物語」です。

角川映画探偵物語」といえば、薬師丸ひろ子さんと松田優作さんの映画で有名です。
その後テレビドラマ、リメイクなどもあり、見ている人も多いと思います。

ちなみに私は、本はもちろん、映画も全く見ていないので、新鮮な気持ちで読めました。

小説と言ってもそれほど長くなく、昨日読みはじめて、昨晩読み終えました。
3時間ぐらいの長さですね。

読みやすくてサクサク読めます。
赤川次郎さんの小説はほぼ読んだことがありません。
毛嫌いしているわけではないですが、どうも読む気になれなかったのですね。
結構赤川次郎さんの本を読んでいる家族、妹がいたので、読もうと思いえば、読めたんですがね。

あらすじ

冴えない雇われ探偵、辻山秀一は真面目で律儀な性格。
そのためか、いつもそんな役回りの人間で、探偵としてもパッ足しません。
お金持ちの令嬢の新井直美のボディガードをすることになりました。
明るく、はつらつとした女子大生の新井直美は、何不自由ない暮らしをしています。
父がかなり稼ぐ人物ですが、母が亡くなったあと、新しい妻を娶っており、どうも彼女とうまくいきそうにないというのが悩み。
しかし、娘を思う父は、娘と一緒に暮らしたいので、彼女を呼び寄せることになりました。
海外で暮らす父の元へ行かなければならず、大学には休学届を出しています。
日本にいるのもあと僅かな日数です。
家政婦の長谷沼と二人で暮らしていますが、長谷沼はお嬢様身を案じて、ボディガードに探偵を雇うことになったわけです。

辻山には過去に妻がいました。
元妻の幸子は貞操観念が薄いが、男性にとってはとても魅力的な女性。
彼女は極道の親分である国崎の妻となりましたが、国崎の息子と深い仲となっています。
ところが、幸子が寝ているときに何者かによって、国崎の息子が殺されます。
しかし慌てて逃走した幸子が犯人と疑われ、国崎たち強面の人たちに追われることになります。
結局、頼るところは元夫の辻山のところと、転がり込んできた幸子。
好奇心旺盛な新井直美は、この事件に首を突っ込むことになります。

 

感想

ラノベという言葉がまだなかった時代の小説だと思います。
展開、軽さはラノベテイストです。
この頃の赤川次郎さんは本当によく売れていたように思います。
そして角川映画もすごかったです。
森村誠一さんの「人間の証明」「野性の証明」などはよく売れました。
本も、映画もね。
何がすごかったって、CMの打ち方が激しかったですよね。
商売がうまかったということでしょう。

CMに煽られて、映画を見に行った人は、楽しんだ人はいいのですが、がっかりして帰ってくる人も多かったとか。

邦画<洋画というのはこの頃から根強くあった気がします。

40年近く前の作品ですかね。
バブルの始まる前だったかなという感じです。

 

 

 

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